「あした、大阪出張だから帰る」
長男から家内に電話があったのが一昨日。
「『手術前の最低一週間前から海外渡航歴がある人は当然、平生、生活している人以外の人とできるだけ接触を避けてください』と病院からいただいた書類に書いてる」と家内から告げられたのがその前日。
「誰も来ィひんわ」と言っていたら誰あろう長男から一言「帰る」だった。
あれだけ強く言ってた家内がうれしそうに「帰って来るんだって」
「なんじゃそれ」だ。
まあまあ、とにかく昨夕、二階の自室に籠っていたら
「帰ってきましたよ」
家内と二人、平生の生活者以外の、長男は一名どころではない。昨年で海外渡航37回。この6月だけでアメリカ、台湾、マレーシア、韓国の渡航歴、それに国内数カ所。僕は元々ノー天、そんなこと気にしてないからどうってことないが、家内は……しかし現金なもので長男だろうが次男だろうが三男だろうが息子ならOK。息子の好きなあの食べものこの食べものを料理して賑やかなもの。二人でしゃべり通して日が変わるまで「ああ、もうこんな時間、明日早いから寝なければ……」
何言ってんのだった。
その長男、朝の間、リモートで少し仕事して、昼過ぎ大阪市内の取引先と打ち合わせ。昼の時間が少し空く。大阪の店の三男と連絡をとり一緒に昼飯を食べることになった。ちょっと最寄りの駅まで車で……送って帰宅、途端に家の中がシーン。
家内はテレビの前で横になって「少し疲れた」
それにしてもほとんど海外で、家に帰って来なかった長男が、先月、僕が入院中顔を出し、今回も。
「この先、そう長くないから顔でも見ておこうか」だろう。
「意外に元気そうやな」
「まだもうしばらくは大丈夫やで、本人が言うのだから間違いない。それより、オマエも昔だったら定年の歳。しかしまだまだ、これからのようだが動くのは若い人に任せて腰を落ち着けてもいいんじゃあないか」と言ってみたものの、研究者には仕事という感覚が薄くブレーキが利きそうにない感じだった。
