昼前、ショッピングセンター入口前にある郵便ポストに今日の消印有効のはがき一枚投函するのに、家内に集荷時間を尋ねたら時間的に十分間に合うようで、
「それじゃあ、今から……」と言った途端、
「私も行く」
「はがき一枚、ポストに入れたらすぐ帰って来るんだけど」
「買い物があるの、スイカ。昨日、オトーサン留守だったから歩いて買い物に行ったのよ。そしたら、もうないはずのスイカが入荷していたんだけど、重くてショッピングカートでは無理だからあきらめて帰ったの。まだ、残ってるかも、買いに行きたい」
有無を言わさぬ勢いで乗り込んで来た。
僕は、モノグサ、はがき一枚で車から降りるのも面倒だから、“渡りに舟”、「それでは」と投函をお願いしていつものように車で待機。
その間、新聞社からメールで返信されてきた、一昨日送った原稿の校正をしながら待っているとほどなくスーパーのカートに買い物袋を積み上げて帰ってきた。短時間にエライ買い物。
その中に目当てのスイカもあった。売れずに残っていたようだ。でも大玉だけど、いつもより小ぶり。ただ、残っていたのがさいわい、何せスイカ好きの二人には、まず手に入ったことが成果。早速、帰宅してしげしげ…。
「大きさも重さもフツーだけど、どこ産?」
重量4kg余、愛知「祭ばやし」、お初にお目にかかりますが、お味の方は……今晩から冷やして吟味させてもらいます。しかし、今夏はあまりに暑過ぎ、でも雨が多かったせいか甘味はいつもほど……不満は残るが、名残りのスイカとなるとしっかり味わっておかなければね。