関口さん、蓄積した「宝」を活かそう | 明日通信

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 関口宏さんが、TBS系列で人気あったサンデーモーニングの司会を今日で降りられた。36年6カ月の長期にわたる司会だった。当初から番組を見させていただいていて、関口さんがどんなタレントで俳優さんかよく知らなかったが、映画で馴染み深かったお父さんの佐野周二さんを彷彿させる穏やかな語り口で話題を展開させたりまとめられたり、この司会を通じてファンになった。

 

 それに同じ年齢、わずか生まれ月で僕が早いだけ、それだけでも親しみがあったが、傘寿を迎えられ番組の模様替えの一番の“材料”になったということだろう。80代に入って未だテレビで進行役など務めておられるのはもうすぐ卒寿を向かえられる「朝まで生……」の田原総一朗さんだけに?なってしまったが、失礼ながら田原さんと比べると関口さんはすべてにおいてずいぶんお若い。

 

 ネットなどで名前を間違えたり知らなかったりに批判があったが、専門家や評論家が自論を述べるトーク番組の司会とはどんなものか、経験したことがない人の的外れの辛らつな批判で、関口さんが司会進行の中で時折り口にする意見や思いに僕自身、異論はあったが「いい進行役を務められ日曜日朝のいい番組に育てられた」と考えている。

 

 番組最後は、僕は所用で外出し観られなかったが、最後の言葉は「私は今日で消えます」だったらしい。もっともこの後、同じ系列のBS番組で一つの役を務められるとのことだが、それだけで自ら身を引かず、36年余にわたる専門家や評論家、識者とのやりとりでたくさんの政治や経済や暮らしや、世界のたくさんの情報や知識、ノウハウを蓄積しておられるはず。これは得難い関口さんの大きな「宝」でしょう。

 

 これからはその情報や知識、知恵を活かし、提言したり行動したり、役立てていただければと期待しています。

 ご苦労様でした。