今日のひとこと「自己を習うというのは……」 | 明日通信

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  「自己を習うというのは、自己を忘るるなり。自己を忘るるというのは、万法に証せらるるなり」(現成公案)

          「正法眼蔵を読む」秋月龍珉著(PHP文庫)

 

自己を習うとはどういうことか。それは、「自己を忘れる」ことである、と道元は言う。坐禅は、一般に考えられているのとは違って、精神修養ではない、人格の完成でもない、自己の救いでさえもない。そうではなくて、その自己を忘れて、「無我」を実践していくのが坐禅である。無我の行が仏の行である。