早朝、ウォークの会話 | 明日通信

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あすへ...

 先日朝、6時過ぎに朝刊を取りに出た際のことだが、2軒向うの家の前で、朝のウォーキングで出会ったのだろう老人男性二人と同じく老婦人二人が斜交いに向き合い、見ようによっては横一列、道をふさぐ形で談笑していた。

 知り合いの、公園を抜けてきた男組と川沿いを歩き公園へ向かう女組が元気な姿にエールを交わしていたのかもしれない。お互い笑顔というより声を立てて笑いながら話をしている。活き活き、元気そうでなにより。

 でも、わが身に照らしても、年配者は声が大きい。男性が歩いてきた方向を振り返りながら「あそこで柔軟体操してから~」、「ハッハッハッ」、女性「さうでしたん、わたしらも、いつもそこで~ネエ」、「そう、そう、今日の夕方~」。

 話の中味は分からないが話し声や笑い声は玄関の中まで耳に届いていた。距離は玄関から4、5m先の門、その左2軒目およそ10m。早朝6時過ぎ、ちょっと気配りが必要だなと。自戒を込めて。

 以前もこういうことがあった。

 目の前の公園へ入ってスグの木の下に、引っ越しで置き去りした数匹の猫(といっても成猫近い)が棲みついた。大きいから行動範囲も広く動きも素早い。エサを求めたり日向ぼっこのため、ガレージの屋根、車のボンネット(爪痕)、植え込み、うっかり玄関を開けたままにして家の中に入り込んだこともあり、庭に排泄されるととにかくクサイ。近所とも悩みの種だった。

 市へ伝えればスグ対策を講じてもらえるが「処分」は忍びなく、逡巡し、だったら公園は広いから家から遠い中ほどへとエサで誘導を試みるが簡単ではない。

 そのうち猫好きの人たちが散歩の途中、エサを持参し与えだした。一人のおばあさんは毎日、エサを与えにやって来だした。だから追い立てても帰って来る。

 エサを与えているおばあさんに、止めてもらえないかというと、ぶ然として「お腹を空かしてかわいそうなのに」とやり返された。

 「おばあさん、好きですよね。でもこの猫たちを自宅や自宅のそばに連れて帰って飼うことできますか。近所の人たちも納得しますか。ウチも、ウチの近所の人たちも猫が嫌いじゃあないですが、被害をこうむっているんです。傍に棲みつかれると大変なんです」と説明し、お互い納得ずくで市へ善処をお願いすることにした。

 緑いっぱい、もうすぐ桜が咲く、前の公園で存分楽しみ、川沿いの散歩コースを元気いっぱい歩くのもよし。でも、どこを歩くにも、遊ぶにもTPO、時と場所と機会に配慮、気配りが必要だなと思う。