東京都八王子市にお住いのNさんから
「ベランダのアシナガバチがスズメバチに襲われて不憫なので、巣箱を売って欲しい」と、メールと写真が届きました。

まさに、ヒメスズメバチが襲っています。

 

大型種キアシナガバチの順調な家族です。

 

私は、刺されると痛いし、アナフィラキシーを起こして亡くなった方もいることや、自然淘汰されるのも手ですよと伝えましたが、近年中に自然農をやりたくて、アシナガバチの移設もしてみたいとのこと。

それなら私のコンセプトにも叶っています。急いで巣箱を送る事にしました。

 

さっそく、最新型のヒメスズメバチ対策の格子巣門を、大型種用に縦格子で着地する足場が広くなるよう作りました。

 

屋根は、ベランダなので必要ないと思いましたが、いずれ畑で使われる時のことを考え、豪雨と灼熱に強い35cmの幅広のものを。

 


 

さらには、届いたばかりの、防腐剤未使用の高級日本製吉野杉製の割り箸を2本もお付けして(笑)

 

 

お送りしました。

 

そして、昨日たくさんの写真が送られてきました。

 

割り箸には、しっかり軸がはさまれ、蜂たちも何事もなかったかのような表情をしています。

捕獲時に逃した蜂も無事誘導することができたとのこと。
毎日観察されて顔なじみな関係ができていらしたそうです。
 



東京にもアシナガバチやスズメバチが生きる自然があるのですね。
 


 

翌日には格子巣門も取り付け、

 

なんと、さっそく肉団子をくわえた蜂が!
感激しました。
これでヒメスズメバチの襲撃を防ぐことができます。蜂たちもNさんも私もほっとしました。

巣箱代を実費いただきましたが、振り込んでくださったお名前を見て驚きました。女性の方でした。これまで、私の方法でアシナガバチを引っ越された方は10人以上いらっしゃいますが、ほとんど女性なのです。Nさんもきっと、優しくて強いナウシカみたいな人なんだなと思いました。

 

さて、巣箱の販売についてですが、

「アシナガバチを引っ越しさせてあげたいけど、巣箱が作れない」と、昨年二人の女性の方からうかがいました。それ以来、木工している友人にしっかりしたものを作ってもらい安価で販売したいと考えていました。

 

そのために今年は、完璧な巣箱を作ろうと改良を重ねていたのです。そして、完璧と思えた近頃、グッドタイミングでNさんから注文をいただきました。


今回は、まるで前倒しでモニタリングしていただいたような出来事でした。これを弾みに、来年に向けた巣箱の販売計画を進めていこうと思っています。

Nさん、記念すべき第1号のお買い上げ、誠にありがとうございました。
 

 

    晴れ黄色い花てんとうむしヒマワリコスモスハチ黄色い花ヒマワリ虹チューリップ赤チューリップ黄チューリップ紫とかげカエルあじさいかたつむりあじさい雨

 

《ご注意!!》
1.リスクを伴う場合があります
アシナガバチは温厚とはいえ、巣に近づいたり、触ったりすれば刺されます。スズメバチ同様アナフィラキシーを起こして亡くなった方もいます。アシナガバチの行動半径は以外と狭く50〜100m程度といわれていますが、住宅地と隣接する農地では、翌年に繁殖した新女王蜂が住宅に巣作りする可能性もあります。様々なトラブルやリスクを伴なう可能性があることもご理解の上、自己責任で行ってください。

 

2.遠いエリアからの移設はやめましょう
同じ種類のアシナガバチでも場所により亜種があったりします。種の保存上の問題がないとも限りませんので、県外とか遠く離れた、地形的に明らかに違う別のエリアからは移住させないようにしましょう。

 

詳しくはこちらを
アシナガバチを移住させる方法