工房で観察しているフタモンアシナガバチ。
「なんだか巣箱に付いている蜂たちが減っちゃったな〜。寂しいな〜」と思ったら、二週間前に作った越冬パイプに入っていました!大変感激しました!!

 

よく穴の中を覗くと、もうすでにたくさん入っていて、上の段のパイプにも入っていました。よかった〜

 

本業がたてこんでいてブログに書けずにいましたが、以前から、建物とか樹木のない広い畑で、アシナガバチたちは冬越しをどこでするのだろう? 
離れた住宅のほうで越冬したら、畑のほうに女王たちは戻ってくれないのでは?
なにより、住宅地にアシナガバチを増やしてトラブルになってしまうのでは?
と思っていたのです。

 

そこで、畑に越冬場所を作ってあげようと計画しました。ただ、雪が1mも降る所なので、雪でつぶされるかも知れないし、点在しているアシナガバチたちが一ヶ所に気づいて入ってくれるか思案していました。

 

そこで閃いたのが、竹パイプでした。昔、錆びた洗濯物干し竿の中で越冬しているアシナガバチ達を見つけたことを思い出したからです。

 

作った時の写真がありますので紹介いたします。

 

材料は竹と何かに使えるかもとストックしておいた断熱シート。写真は節を二つ分利用して切っていますが、その後巣箱の屋根裏に入れようと思いもっと短くして、片方はスチロールを詰めて塞ぎました。
 

作り方は、竹にくるっと巻けば出来上がり。
海苔巻きみたい(笑)

 

節には時節柄カメムシが入り込めない穴を開けました。

そして巣箱の屋根裏に。1本では気づかないかもと4本入れてみました。はしもと農園にも設置してきました。

 

雪が降る前に回収して、スチロールの箱に入れ、自宅倉庫で春まで保管。春になったら畑に戻す計画です。

 

とはいえ、こんな人工物に入ってくれるだろうか?とあんまり期待していなかったのです(笑) 無事に入ってくれてほっとしました。


 

これで確実に来年も会えます。
よかったよかった。

 

 

追記2024.4月
その後、外に置いていた移設巣箱の片隅で数匹が固まり越冬していたことがあり、そのまま観察していましたが、マイナス10度になることもある冬を乗り越えて、春に目覚めて飛んで行きました。どうやら隙間に入って休眠するのは、寒さよりも外敵に食べられないことが目的のように感じました。ですから、穴を開けた竹だけで充分に役を果たすと思われます。