昨日、デイの帰り道に音楽を聞きながらの帰り道、(岬めぐり)_の曲が流れてきました。

修学旅行での出来事を思い出しました。


 以前、同じ様な内容を書いた気がしますが、かぶつてたらゴメンナサイです。

 或る学年で何故か看護師希望の生徒が次々と僕の所にやってきました。合計9人でした。


 4月のことでした。各担任が生徒たちに僕の所に行って頼みなさいど言ってたみたいです。

多分、僕が(現代社会)_の教科を担当してたからかな~?


 全員、都立看護専門学校希望で推薦入試には(小論文)_が必須で合否を左右してたのです。

 最初に9人を集め(厳しいからな)_と宣言しました。


 僕は過去文を参考に課題を出しました。完成した生徒が僕に提出しました。最初は殆ど不合格で原稿用紙を破いてゴミ箱に捨てました。


 何回か其の繰り返しで、ゴミ箱へと消えました。そして。小論文の基本の(序分、本論1.2そして結論)_で訂正させながら1つの課題を完成したのです。


 夏休みは僕は剣道部の稽古との掛け持ちでした。9人の生徒は食堂で課題に取り組む毎日でした。此の頃になると、さすがにゴミ箱は無くなりました。


 そして、完成した課題は増えていきました。

平行して面接練習もやりました。笑顔を絶やさないことを基本にしました。

 難関な質問で即答出来無い時は(少し待って下さい)_で考える時間を取るです。


 無理難題も要求しました。少し出歯の生徒には(齒を見せるな)_これは人権侵害ですが、仕方無いのです。少しでもマイナスは減らすのです


 完成した小論文の数は48課題に上ってました。そして推薦入試は11月5日でした。

 でもね、僕は当時2年生の学年主任で修学旅行の引率でした。


 修学旅行に行く前日、教室に9人を集めて謝罪しました。

 (お前たちには辛くし過ぎたし、腹を立てた奴も居たと思う。でも、試験のプレッシャーに負け無い気持ちを持って欲しかった。謝るよ)


 生徒たちは泣いていました。卒業後の謝恩会で或る生徒が(先生もあの時、泣いてたでしよう)_(馬鹿ったれ、泣いてなんかいるか)_本当はウルルだったけどね。


 元へ。試験日の11月5日は九州の青島海岸沿いを南下中でした。そしたら、副担任が僕に9通の手紙を差し出し、生徒から預かりました。


 読むと9人がそれぞれの思いが書かれてました。少し涙ぐみながら、心の中で(頑張るんだぞ

落ち着いてな)_と呼びかけてました。


 修学旅行から帰省後2周間位した時、生徒より早く合否が届くのです。結果は7人合格で不合格2人でした。

 生徒はまだ合否は分かん無いので、2人の生徒のクラスに授業に行くのは辛かったです。


 でもね、2人の生徒も理数系の科目を必死に勉強して、2月の一般入試に合格しました。

僕は真面目にホッとしました。

 でもね、推薦入試で9人全員の合格を目指してたのに後悔が残りました。


 その後も年に依って異なりますが、何人かの看護師希望者を推薦入試で合格させましたが、あの年度の9人とのやり取りは、(僕の心の財産)として残っています。


 最後に後輩の教師たちへの苦言をば〜?

最近、残業が多い、忙し過ぎる〜。教師は生徒相手の仕事だからね。不満ばかり並べると(心の財産)_は貯まらないよ。


ありがとうございました。感謝、感謝💞