藤井聡太が八冠を制覇した。

けれど、そこには喜びの笑顔は無く、思い詰めた様な青白い顔があった。


 (見合った力があるかというと まだまだだと思うので、引き続き力を付けていくのが大事かと思ってます)_勝者のコメントとは思えない。


 藤井はとにかく終盤に強い。永瀬も強かった

序盤から藤井を圧倒して15分前までは日本将棋連盟のモバイル中継の期待勝率は藤井0%、永瀬100%だった。


  ところが、誰かが(あれ?)_と疑問を発した。そして、(逆転だ!)_との叫ぶ声がした。

スマホを見ると永瀬の期待勝率は2%、藤井は98%に変化してた。


 (こんな事があるのか)_(またか)_との声が。

第3局も永瀬優位を見て、報道陣が対局室に近づい時に逆転が起こっていた。


 静寂の中、永瀬は投了してた。そこには凍りついた様な表情の藤井と、ため息をもらす永瀬がいた。将棋の歴史が動いた瞬間だった。


 将棋の全冠制覇というと1996年の羽生が七冠タイトルを制覇してる。藤井は20年に初の棋聖を最年少で獲得して、王座戦に勝利して八冠となった。


 羽生も藤井もとんでもない偉業だが、現在は棋士間の競争が激化してる。

将棋のAIの存在が大きいという。ある局面を探索すると、直ぐに正解が出る。


 彼がAIの使用したのは千田七段に勧められたから。早速100万円以上するパソコンを購入した。

 そして、彼は中学生棋士としてデビューする


 17年(藤井聡太七番勝負)_が企画された。

当時14歳の彼は何と羽生や佐藤等のタイトル経験者相手に6勝1敗の好成績を残した。


 その一敗の相手が長瀬だった。長瀬は藤井を評して(普通は終盤に時間を残すが、彼は序盤から時間を使ってきた)_藤井の強さの秘訣がある


 彼はタイトルを取るのが目標では無く、自分がもっと強くなりたいとの一心で将棋を指してる。向上心の固まり。


 藤井聡太の時代はしばらく続くだろうな。でも、彼を倒すのは藤井ブームで将棋を始めた少年少女たちだ。彼等の身近にはAIがある。


 今までと異なる将棋を指してくる可能性がある。

ありがとうございました。感謝、感謝🎭