私は価値観がおかしい村に東京から移住してきた者なのですが、本当に怠け者で叩くと余計に働くことになるので適当に村八分にされています。こちらの生まれでも期間工みたいな仕事しかしない怠け者も多く存在していて、怠け者は「解りやすい」存在のようです。「働かないで稼がないでしょうがねえな」としか言いようがないでしょう。面と向かって言われますが、本当にその通りだし言ってる方も都会の基準ではかなり怠け者です。

 

さて、そんな生産性のない怠け者の村に意識の高い働き者が何人か移住してきました。働き者は都会のペースでできる仕事を田舎で創り出してしまうのですが、移住民が作った店に関しては地元の人から評価を得られず、「何をやっているのかわからないから、その店を利用しない」と言う人がけっこういるのです。働き者は店舗は週二、三度しか開店せず、店を出してない日は他の町に「営業」に出かけて、なにもない怠け者の村に短期間の出店をお願いして、そのかわりに働き者は働き者が作った商品を他の町に卸すというやり方をしていて、かなり忙しそうでした。しかし、怠け者の多い村は店舗の営業が週に数回であるということを批判します。しかし、その人は毎日生産し、営業し、働いているのです。怠け者が余った時間でふらふら遊びに出かけているのとは違うのです。そして、思い出に縋り付いている年配の人たちよりも、今存在する面白い価値を村に持ち込むことに成功している。しかしこれを地域密着型の人は「面白い」と思わないんですよね。都会の人はこういう新しい営業スタイルを見て「面白い」と思います。フットワークを軽くして営業をするということと怠けているということの違いが、この村の人は解らないのです。私は怠け者ですが、この違いは解っているつもりです。

 

さて、この余所者の働き者が先日人命にかかわる交通事故を起こしてしまったそうです。もちろんすごく噂になっているし、地元の人たちは田舎特有の噂話のルートを使って個人情報を調べ上げて得意になっています。しかし依然として店を週二、三度しか開いていなかったという評価でした。

 

「身内の応援」レベルのことを営業だと思っているレベルの低い人種は都市群にも存在しますが(芸能事務所とかw)営業って身内ではない人との交流のはずなんですよね。私は新卒時には営業職も受けていましたが、村社会みたいな価値観の人が多い日本で営業なんかやりたくないですね。フットワークの意味も本当の意味でわかってないビジネスマンが多いのではないでしょうか。くだらないから、ニートでいいや。