こんにちは。エンジニアのかねひらです。

最近は寒さが厳しく、

バイカーには辛い季節ですね雪雪の結晶

桜の咲く春が待ち遠しい今日この頃ですガーベラ

 

さて今回は、前回もご紹介した3D化で活躍している3Dスキャナー

「REVOPOINT MINI」

についてレビューしたいと思いますウインク

 

「3Dスキャナーって便利そうだけど、実際どうなの?」

「高い機材じゃないと使えないんじゃないの?」

そんな疑問を持っている方も多いと思います。

 

今回は、

実際に使ってみて「これは便利だな」と感じたところと、

「ここは正直クセがあるな…」と思ったところを、正直に書いていきます気づき

 

 

REVOPOINT MINIの特徴

 

それでは最初に仕様を見てみましょう。

 

本体重量160gの軽量コンパクトなボディ

クラス1ブルーレーザーによる高精度スキャン

シングルフレーム精度:最大0.02mm)

最大10fpsのスキャン速度(MINI 2は16fps)

・動作距離:100〜200 mm

・スキャン可能サイズ:10x10x10mm~500x500x500mm

・出力形式:STL、PLY、OBJ、FBX、GLTF、3MF

 

まず驚きなのがサイズですスター

初めて箱を開けたとき、思わず「ちっちゃ!びっくり」と声が出ていました。

まさに手のひらサイズ

これで本当に綺麗にスキャン出来るの?という感じでした。

 

 

ところが使い始めるとそんな心配は一気に吹き飛びました。

サイズは小さくても優等生拍手

細かな凹凸や質感も忠実に再現してくれます。

 

 

工業用でも使用されるブルーレーザーはノイズが少なく、波長が短いため小さな凹凸も正確にスキャンすることができるそうです。

これは小型部品のスキャンにもってこいで、今回のプロジェクトでもカウルやフレームなどの大型部品以外はほぼスキャン可能です。

 

この性能で10万円ちょっとで買えるなんてすごい時代になりましたね音譜音譜

 

実際に使って良かったところ

まずは、良かったところを紹介します!

 

 USBでPC(パソコン)に繋ぐだけですぐ使える

 

まず一番ラクだなと思ったのが、USBでPCに接続すればすぐ使えるところ。

難しい設定は不要で、ソフトを立ち上げればすぐスキャンを始められます。

「今日はこの部品スキャンしようかな」

と思ったら、サッと始められるのはかなり助かっています飛び出すハート

 

 

 PCがなくても使える
 

 

 

REVOPOINT MINIは、スマホ+モバイルバッテリーでも使用可能なんですよ!

なので、ガレージや作業場、屋外など、PCがない環境でもスキャンが出来るんです!

今回のプロジェクトでは主にデスクトップPCで使っていますが、

「場所を選ばず使える」というのは、かなりメリットの大きいポイントですよねおねがい

 

 付属のソフト「Revo Scan」が意外と優秀

 

正直、ここはいい意味で期待を裏切られました。

 

こういうのは簡単にスキャンが出来ても

データの処理にノウハウやテクニックが要るんじゃないの?

そう思ってました。

 

ところが、UIはシンプルかつ分かりやすいので直感的に操作できるし、

特に「1クリック編集」というコマンドは、

使用するとソフトが自動で必要な処理をしてくれるので超便利!ラブ音譜

 

 

穴埋めや不要部のカット、表面のスムーズ化

といった処理もちょちょいのちょいで簡単に出来ちゃいます。

UIが分かりやすいので、迷わず触れるのが良いところです。

 

 分割スキャンして、後から合成できる

REVOPOINT MINIは、

複数回に分けてスキャンしたデータを、後から合成できます。

これがかなり便利で、

 

裏表をスキャンしたい部品

形状が複雑でエラーの出やすい部品

大きくて一度にスキャンできない部品

 

こういったものでも対応できます。

「まずは表側だけ」

「次は裏側」

と分けてスキャンしてソフトで簡単に合成できます。

一度で全体をスキャンしようとすると、途中でズレてきてしまうことがよくあるのですが、あとで合成ができるので無理せず小分けでスキャンしていけます。

 

 

一度にスキャンするのは本当に大変なので、
この機能のおかげで作業の負担がかなり軽減されています爆  笑スター

 

 

実際に使って分かった「弱点」

 

もちろん、万能というわけではありません。
使ってみて「これは注意が必要だな」と感じた点もありました。

 

 黒色や光沢のある部品はスキャンが難しい

以下の特徴がある部品は一気に難易度が上がります
 
黒や紺色など濃い色
コントラスト比が強い面
表面に光沢がある部品
 
こういったものは、ブルーレーザーがうまく反射せず形状を認識し難くなります。
例えばミラーのような部品は相性最悪ですよね。黒いし、表面テカってるし、鏡だし。

 

黒い対象物をスキャンするモードもあるにはあるのですが、綺麗にスキャンできるかと言われれば厳しいのが正直なところですあせるあせる

 

 同じ形が続くと、スキャナーが迷子になる
 

これは使っていて一番やっかいな点です。
 
直線が続く
円弧が続く
周囲に特徴的な形がない
 
こういう状況だと、
スキャナーが「同じ形が続いている」と勘違いして、
形状が無限に伸びていくことがよくあります。
 
ピラミッド型のオブジェを例に見てみましょう。
 

 

 

 

これは周囲の形状を手がかりに位置認識しているためで、形状に特徴が少ないと認識エラーを起こしやすくなります。
こうなるとそのままではスキャンできません。

 

 深い穴や影になる部分は苦手

 

もう一つの弱点が、深い穴や、周囲の形状で影になる部分です。
スキャナーの光がうまく届かないため、
どうしてもスキャンできない箇所が出てくるんです。

 
下図のように円筒状の内部や、凹凸が多い部品の奥まった部分については、
スキャンだけで完結させるのは正直難しいですガーン

 

 

ここは割り切って、
実測+CADで補完する前提で使うのが現実的だと感じています。

 

 

以上が使っていて難しいと感じたところです。
 
ただ、これらはある程度対策もできます☝️
 
マーカーを使用する
スキャニングスプレーを使う
分割してスキャンする
 
これだけで、かなり安定したデータ取りができます。
 
まずマーカーですが、シールで対象物に貼るタイプと、ブロックタイプがあります。シールタイプで直接貼る方が成功率は高いと個人的には感じていますが、マーカーの厚みも拾ってしまい、データにマーカー痕が残るのが残念なところ。

 


 

これが嫌な方はブロックタイプを使用して対象物に直接触れないようにしてスキャンすることをオススメします。
磁着式のブロックは対象物が鉄などの磁性体であればくっつけて使うこともできます。

 

 

どれか1つよりかは3つとも取り入れたほうが成功率はあがりますが、
色や形状、質感によって出来ない場合は、出来る方法だけを取り入れてスキャンします。


中でもスキャニングスプレーが一押しで、これだけでも十分な改善効果があります。
今回使用したのはAESUBバイオレットという商品ですベル


スプレーすると対象物が白くなりスキャンに適した表面になって、
数時間立つと昇華して消えるため後処理不要という優れモノです✨

 

 

 

上図は前回紹介したクラッチカバーの一部ですが、
この通り、スプレー無し(左)、スプレー有り(右)で結果は雲泥の差です👏
クラッチカバーは色が暗いので実は結構スキャンするのに苦労してたのですが、スプレーのおかげで最初の苦労が嘘のようにスムーズにスキャン出来ました。
ただ、ちょっと何とも言えない独特な臭いがあるのと、3千円~5千円くらいという安くはない価格なのが残念なところ。
とは言え、1回に使う量はそこまで多くないので、サイズによりますが1本で10部品~15部品くらいには使えます。
 
ストレスなく効率的にスキャン出来るので、
時間を無駄にしたくない方にはオススメです😊
Time is money!!

 

 

◇スキャナーは「万能」じゃないけど、かなり役立つツール

 

REVOPOINT MINIは、
形状の把握作業の効率化という点ではかなり頼れるツールです。
今回のプロジェクトではもう手放せない相棒になりました🤝
 
以上、3Dスキャナーのお話はどうだったでしょうか?
 
私たちのプロジェクトはリバースエンジニアリングを目的としているので、
前回お伝えしたようにスキャンすれば全てOKという訳ではなく
実測と3D-CADでの作り込みをして、「使えるデータ」を作っています。
 
ですが、
デジタルデータのまま使う方や、
3Dプリンターで出力するだけならCADは不要なので
みなさんもぜひ3Dスキャナーを手に入れてみてはいかがでしょうか?
新しいものづくりの世界が広がるかもしれませんよ。

 

次回予約

 

次回は、
イラストが得意な営業のみなみが何やら面白いモノを作るようです。
みなさんもぜひ楽しみにしていてください!

 


 
 

それでは、また次回もよろしくお願いします✨