こんにちは。エンジニアのかねひらです。


初めて買ったバイクはNSR80のレプソルカラーでした🏍️
当時は某オークションで15万で買ったんですが、いまではもう手が出ない値段になってますね😣
そのNチビちゃんは1年で盗難に遭い行方知れず。。。
いまでも元気に走ってくれてるこ
とを願います。🫠
 
さて、前回はリアブレーキの仕組みを説明しました。
今回は、実際にリアキャリパーを分解・測定してみて見えたことです。
構造を理解すると、整備の精度も上がります💡

 

 

 

まずは分解


意外とシンプルで部品点数はそこまで多くありませんが、
設計の意図がかなり詰まっています❤️‍🔥

 

ピストン径の意味

 

今回測定したピストン径は φ25.35mm。

 

 

ここで重要なのは「大きい=安全」ではないことです☝️💡
制動力は以下で決まります。

  • 油圧(踏み込み力)

  • ピストン面積(径)

  • 摩擦係数

ピストン面積は
A=πr²

半径が少し変わるだけで、面積は大きく変わります。

 

つまり、
1mm違うだけで制動特性は大きく変わる。


リアはフロントほど強い制動力を必要としません。
強すぎるとどうなるか?
ロックしやすくなります。


リアは姿勢制御の役割もあるので、あえて絶妙なサイズに抑えられています💡
制動力が大きければ良いのではなく、乗る環境に合わせたバランスが大事です🙂‍↕️

 

シールの役割

 

ここが一番面白いところです👑
シールはブレーキフルードが漏れないようにすることは勿論ですが、
もう1つ大事な役割を持っています。

 

どういうことかと言うと、
ブレーキピストンは、戻しバネが入っていませんよね?
では、なぜブレーキを離すとパッドが戻るのか?
答えは、
角型断面のピストンシールの弾性変形

 

ブレーキを踏むと、

  1. ピストンが前に出る

  2. シールがわずかにねじれる

  3. ブレーキを離す

  4. シールが元に戻ろうとする

  5. ピストンがわずかに戻る

これが“自動クリアランス調整機構”です。

つまり、
シール溝の寸法は超重要☝️
深すぎてもダメ。
浅すぎてもダメ。
ここがズレると、

  • 引きずり

  • タッチ悪化

  • 片効き

につながります。
シールが硬くなったり、ピストンの錆などで固着したりしていると、
この機能が働かなくなってしまいます😣
またシールが硬くなっていると隙間から水分が入り、ブレーキフルードを急速に劣化させてしまいますので、シールは定期的に交換するようにしましょう💡

 

 

ピストン材質と表面処理

 
NSRのピストンはスチールにメッキされたものが使われています。
 
 

 

ピストンで特に重要なのは、

  • 表面粗さ

  • 真円度

です。
ここの精度が悪いと、

  • シール摩耗

  • フルード漏れ

  • 引きずり

などが起きる要因となります😣
特に中古キャリパーで怖いのは、目に見えない微小な腐食やキズあせる
ほんの少しのサビが、シールを削ったり、シールとの隙間が出来る原因になったりしてしまいます。
ピストンが錆びていたらトラブルが起こる前に交換しましょう☝️

 

 

キャリパーボディの加工精度

 
アルミキャリパーは鋳造が多いですが、
シリンダーボアは必ず機械加工されています。
 
 
 

測定してみると、

  • 真円度

  • 面粗度

がかなりシビアに管理されていることがわかります💡
ブレーキは「油圧シリンダー」そのもの。

 

機械設計でいうと、高精度油圧アクチュエーターです。
そう考えると、扱い方も変わります。

 

 

リアブレーキステーの役割

 

 

 

 

リアブレーキステーはアルミダイカスト製で、ピンボルトが2本ついたパーツです。
これはリアキャリパーをスイングアーム側のブラケットと固定する役割と、
ピンボルトでキャリパーを平行にスライドさせる役割があります💡
 
ピンボルト部分はシリコングリスかラバーグリスを適量塗って、
常にスムーズにスライドするようにしておきましょう☝️
またグリスが劣化して硬くなってくるとブレーキの応答性も悪くなりますので、グリスは定期的に塗り直すことをおススメします😊

 

純正品の作り込みはやっぱり侮れない

 

 

分解して感じたこと。
純正品はバランスが取れています。
過度な設計をしていない。

  • 必要十分な強度

  • 過剰ではない剛性

  • 適切なピストン径

  • 信頼できるシール構造

コストも含めて、かなり完成度が高い❤️‍🔥
純正品は街乗りを考慮し最適化された素晴らしい設計のため、
サーキット走行をしないなら、社外品を入れなくても十ニ分な性能を持っています。
とは言え、社外品のデザイン性や性能UPという点では魅力を感じてしまいますよね🙂‍↕️
社外品を入れる方はぜひ純正品と比べて、
「何がどう変わるのか」
を違いを理解してカスタムを楽しんでください💫

 

 

まとめ

 

 

リアキャリパーは構造がシンプルですが、
命を守る大きな役割を担ったパーツでもあります。
 
構造を理解することで、メンテナンスが大事なポイントも見えてきます😊

  • シールが硬くなってないか

  • ピストンやシリンダーボアにキズが入ってないか

  • ブレーキフルードの濁りや粉吹きなどはないか

などに注意して、定期的なメンテンナンスを心掛け、
安全なバイクライフを楽しんでください🥳💫

 

 

次回予告

 

次回は、
リアブレーキの効きが変わる要素を整理します☝️

  • マスター径変更

  • パッド材質変更

  • ディスク径変更

  • ホース変更

よくわからんけど、高いもの入れときゃ良いんでしょ?って思ってませんか?
これらの変更で体感がどう変化するのか説明します。
ブレーキは感覚だけで語らない。
構造を理解すると、
バイクの完成度が一段上がり、バイクがコントロールしやすくなります。
それではまた次回もお楽しみに😊バイバイ