こんにちは。エンジニアのかねひらですニコニコ
嫌いな言葉は「三寒四温」です。七温であれ。

 

 

 

今回はブレーキの「効きの違い」についてです。

  • なんか効きが強くなった

  • タッチが変わった

  • コントロールしやすくなった(or しにくくなった)

カスタムパーツを装着した時など、こう感じたことはないでしょうか?
でも実際のところ、
何がどう変わったからそう感じるのか、理解していますか?
ここをちゃんと理解できるとバイクいじりがより楽しくなりますウインク音譜
今回はそこを、できるだけ分かりやすく整理してみます。

 

 

 ブレーキの効きは4つで大きく変わる

 

 

今回取り上げるのはこの4つです。

  • マスター径変更

  • パッド材質変更

  • ディスク径変更

  • ホース変更

それぞれ役割がまったく違います。

 

 マスター径変更

 

 

マスターシリンダー径を変えると、
油圧の発生量とレバーストローク量が変わります。
これはパスカルの原理が大きく関わっています。

 

第5回で紹介したこの絵ですね。

 

 

ざっくりいうと、
小径マスター

  • 圧力が上がりやすい(力を増幅しやすい)

  • レバーストロークが長い

  • コントロールしやすい

大径マスター

  • 圧力は上がりにくい (力を増幅しにくい)

  • レバーストロークが短い

  • カチッとしたフィーリング

 

👉 街乗りでは小径のほうが扱いやすいケースが多いです

 

理由はシンプルで、
ストロークが長い分、微妙なコントロールがしやすいからですキラキラ
また、レバー操作も小径のほうが軽いです。

 

 

 パッド材質変更:ブレーキの性格が変わる

 

 

パッドは、
摩擦係数=効きそのものに直結します。

 

主な違いはこんな感じです。
有機系(レジン系)

  • 初期制動が穏やか

  • コントロールしやすい

  • ローター攻撃性が低い

セミメタル

  • 街乗り〜スポーツまで対応

  • バランス型

メタル(焼結)

  • 初期制動が強い

  • 高温でも安定

  • ディスクへの攻撃性は高め

 
👉 よくあるのは、メタル系にすると効きすぎて扱いにくくなる

フロントはOKでも、リアはシビアになるので、私のようにフットブレーキの操作が苦手な方はメタル系はおススメしません魂が抜ける

 

 

 ディスク径変更

 

 

ディスク径変更は、
テコの原理により制動力も変わります。
 
同じ力で押しても、

  • 外側(大径)で押す → 強い制動力

  • 内側(小径)で押す → 弱い制動力

になります。

👉 ディスクが大きいほど制動力は強くなる
 

言い換えると回転中心から遠い距離ほど、
小さな力で止めることが出来るとも言えます。

 

 

またディスク径を大きくすると体積と表面積が増え、
熱変換効率が良くなるため、
サーキット走行などブレーキングの摩擦による熱量が大きくなりやすい場面ではディスクの大径化はメリットの方が大きいと言えます。

 

その反面、

  • 強すぎるとロックしやすくなる

  • コントロールが難しくなる

ので、単純に大きくすればいいわけではありません💡☝️

 

 

 ブレーキホース変更

 

 

ブレーキホースは、圧力の伝わり方=タッチに影響します。

 

 

 

ゴムホース

  • わずかに膨張する

  • タッチがマイルド

  • 扱いやすい

メッシュホース

  • ほぼ膨張しない

  • ダイレクトなタッチ

  • シビアな操作感

ここは正直どちらのフィーリングが好きかと、見た目の要素が大きいかと思います☝️
手軽にできるカスタムなのでとりあえずメッシュホース入れとくって方は多いですよね😊

 

 それぞれの役割

 

 

役割が違うというのがポイントですね。
個人的には次のようなことを考慮して変更しています。

  • マスター → 操作力と力加減の容易さ

  • パッド → 制動力とディスク寿命

  • ディスク → 操作力/制動力と放熱性

  • ホース → フィーリング

つまり、
👉 「どれを変えるか」で変わる方向が違う
ここを理解してセッティングすると、自分の理想に近づけることが可能です👑

 

 

 リアブレーキは「効きすぎない」が正解のことも多い

 

 

フロントと違ってリアは、

  • 姿勢制御

  • 荷重コントロール

の役割もあります。
なので、
👉 強ければいいわけではない
むしろ、

  • 力をコントロールしやすい

  • じわっと効く

  • ロックしにくい

こういう特性のほうが、
結果的に速く・安全に走れるということもあります💡

 

 

 まとめ

 

ブレーキのフィーリングは、

  • マスター径

  • パッド材質

  • ディスク径

  • ホース

この4つの組み合わせで決まります。
 

どれか1つだけを変えるよりも、
👉 全体のバランスを見ることが大事です。

 

ブレーキなんて利けば利くほど良いでしょう、なんて思ってませんでしたか?
もちろん全て変えた方がカスタム感があって満足度も高いですよね。
しかし、過度に性能アップさせると扱い難くなり、安全性にかかわることもありますので、自分のレベル、環境に合わせて選ぶことが何よりも大事です☝️
カスタムするにしても純正同等の性能にしておくのも1つの選択です。
 
ブレーキは自分と周りの人の命を守る重要な機能です。
見栄えも大事ですが、性能とのバランスを考えて
ぜひ安全に走れるバイクカスタムを楽しんでくださいニコニコスター

 

 

 次回について

 

次回は開発中のA-sideオリジナル製品について紹介したいと思います🥳
開発の流れや、設計者はどんなことを考えて設計しているのかを説明します。
開発秘話や未発表情報が満載?! なのでお見逃しなく!


それではまた次回よろしくお願いしますウインクバイバイ