障害者自立支援法に、悲鳴 | NPO理事長日記

NPO理事長日記

アジアとの交流をメインにする非営利の市民団体アジアンロード(NPO法人)を結成したのは、2000年。この時より、私の本格的なボランティア人生は始まった。2004年には、地元で、くるめ・一歩の会を結成する(NPO法人)。どちらもその理事長として関わっている。

くるめ・一歩の会の活動への参加を募るべく、2、3週間前から取り組み始めている。もっぱらがんばってくれているのは、Ocさん。病院や付設のデイケアを訪ねてくれている。今日は、地元の団体も回ろうと、私も一緒に、二箇所まわった。


社会福祉法人である団体の施設長に会い、いろいろ話をさせてもらって。というか、その前に、自立支援法にもとづくサービス提供をスタートした団体としての動きや悩みなどを聞かされた。


いただいたパンフにはさんであったチラシにこうあった。

「この度、法律が大きく改正されました。これまでの補助金が利用者の利用実績払いの給付金へと変更され、また「障害者」の方々にも経費の1割負担が義務づけられました。


障害者の方々も働かないと1割負担分が払えません。働くことの出来難い障害の重い方々は生活の場を失うことになりかねませんし、安心して通所することができなくなります。


事業所は、一日でも多く、一人でも多くの障害者の方々に通所して戴かないと運営が成り立たない仕組みへと制度変更されました。


新しい法律は運営費を捻出するために営業努力を求めていますが、障害者の方々のお世話をしながら「商い」続けることは至難の業です。私たちは当事者です。避けてとおることは出来ません。また、そのすべもありません。


障害者の方々も私たち運営主体者も一緒になってお弁当やパンをつくり「商う」、この日々の販売活動による増収を図ること。生き残りを賭けた、当事者としての精一杯の挑戦です。」


彼らの悲鳴が聞こえてくる。