4月。
春の花のおかげで いつもの景色が色づき、花の蜜や新芽が薫る季節になりました。
先日「薫化」という言葉についてお話を聞きました。
【薫化】くんか
徳によって人を良い方向へ導くこと(大辞泉)
あーしろ、こーしろ とうるさいことを言って相手を変えさせるのではなく、
普段の言動や行動、なんならその人の存在そのものが、まるで馨しい薫りのようにス〜ッと相手の心に入り込み、気持ちよく相手を良い方向へ導いていく。
それが「薫化」
よく似た言葉に「感化」があるのだけれど、
【感化】かんか
考え方や行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせること(大辞泉)
薫化と感化、何が違うのかと言うと
●悪い友達に感化される
とは言えるけれど、
●悪い友達に薫化される
とは言えない、という点。
つまり、「感化」は悪い影響にも使えるけれど「薫化」は良い方向に変わっていくことにしか使えないのです。
説教も矯正も強制もなく、相手を良い方向へ導くことができる。
世にいう『カリスマ』って、つまり「薫化する人」ってことじゃないだろうか。
お話を聞きながら、そんなことを考えました。
7年ほど前、組織運営がうまく行かなくて悩んでいた時に、人生の師から頂いたハガキに、
「まずは自分が正しく学び正しく行い結果を出す。あなたの変わりように皆がついてきます。堂々とやり抜いてください。」
と書いてありました。
これって、「薫化する人になるためには、正しい学びと正しい行いを愚直に続けることですよ」って言われてますよね。
人を改めさせよう、変えようとする前に、まず自らが改め、自分が変わればよい。
ー万人幸福の栞 第4条 万象我師ー
小さいながらも事業を受け継ぎ、子供から大人まで さまざまな生徒を預かる立場。
「薫化」は、今も私にとってのテーマです。