シンガポールGP-決勝 | 亜洲虎のブログ

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1997年前に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。

2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

F1第17戦シンガポールGPの決勝レースが2日、マリーナ・ベイ市街地コースで行われ、スタートでトップに立ったペレス(レッドブル)がルクレール(フェラーリ)の猛追を振り切り、今季2勝目を挙げた。

 

 

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年、2021年と開催が叶わなかったシンガポールGPが3年ぶりに開催された。週末を通じた延べ観客動員数は302,000人にも達し、過去のシンガポールGPの動員記録を更新。多くのファンがナイトレースとなるマリーナ・ベイ市街地コースに集まった。

 

タイトル争いはフェルスタッペン(レッドブル)が大量得点を獲得しており、直接のライバルとなるルクレール(フェラーリ)とペレス(レッドブル)は、ここでしっかりポイントを稼がないと5戦を残してシンガポールでフェルスタッペンにタイトルを決められてしまう可能性がある。その状況を加味したかのように、1日に行われた予選ではルクレールがポールポジションを獲得。2番手にペレスがつけた。一方フェルスタッペンは作戦ミスでアタックラップにピットに戻る必要が発生し、予選7番手。優勝しないとシンガポールでタイトルを決める事ができないため、厳しい状況で決勝レースを迎えることとなった。

 

決勝レースは61周。日本時間21時にフォーメーションラップがスタートする予定だったがスコールが降り続け、フォーメーションラップ開始40分前から始まるスタート進行すら行うことができなかった。天候の回復を見てスタート進行は日本時間21時25分から、フォーメーションラップは日本時間22時5分に開始されることとなった。

 

約1時間遅れでスタートした決勝レースは、全車インターミディエット(浅溝)タイヤでスタート。濡れた路面で難しいスタートとなったが、2番グリッドのペレスが素晴らしい加速を見せ一気にトップに浮上した。ポールポジションのルクレールは2位に転落し、ペレスを猛追。一方フェルスタッペンはスタートで出遅れ13位に後退した。

 

ペレスとルクレールは後続を引き離しながらトップ争いを繰り広げた。しかし8周目にセフティーカーが入りその差はリセット。3位サインツ(フェラーリ)、4位ハミルトン(メルセデス)もトップ争いに加わる可能性が出てきた。

 

この時点でフェルスタッペンは9位まで順位を挽回。そしてリスタートした11周目には一気に7位まで上がってきた。

 

リスタート後もペレスとルクレールのペースは速く、サインツ以下を引き離しながらトップ争いを展開。22周目、VSC(バーチャルセフティーカー=追い越し禁止で、全車指定速度で走行)が導入された。翌周には解除されたが、最後尾スタートから15位を走行していたラッセル(メルセデス)が、このタイミングでインターミディエットからドライ路面用のミディアムにタイヤを交換。上位進出が絶望的な状況だったために、チームメイトのハミルトンのタイヤ交換タイミングを測るため、テスト走行的な役割となった。

 

ラッセルがコースに戻ると、インターミディエットを履いているマシンより、1周10秒以上遅い状況。これではドライ用タイヤは使えない。しかし徐々にラッセルのタイムは上がり、34周目には全体のファステストラップを記録。ここから一気にドライ用タイヤに交換するためのピットストップが始まった。

 

マクラーレンの2台以外は35周目までにタイヤ交換を完了。その直後、角田(アルファタウリ)が濡れた路面に足をすくわれコースサイドのウォールにヒットした。これによりセフティーカーが導入されたが、そのタイミングでマクラーレンのノリスとリカルドがピットイン。2人はほぼ順位を下げずにコースに復帰した。

 

この時点でトップはペレス、2位はルクレール。以下サインツ、ノリス、フェルスタッペン、リカルド、ストロール(アストンマーチン)、ベッテル(アストンマーチン)のトップ8。ハミルトンはウォールにヒットし、ピットまで戻ったものの9位まで転落していた。

 

ここまでセフティーカー2回、VSCが3回、そしてリタイヤが6台という荒れた展開となったが、トップ争いをするペレスとルクレールはリスタート後も快調に飛ばし後続を引き離した。この2人と、順位は最後尾ながら新品タイヤで走るラッセルの3人がファステストラップの叩き出し合いをしながらレースは進んだ。

 

2位のルクレールはドライタイヤを履くと一気にペースが上がりトップのペレスに肉薄。しかしペレスもペースを上げ逃げるという展開に。しかし50周を過ぎた辺りからルクレールのペースが上がらなくなり、ペレスとの差が広がり始めた。

 

ペレスはセフティーカーラン時に違反を犯したとして審議されており、レース後に5秒のタイムが加算される可能性があった。ルクレールはコース上でトップを奪うのではなく、ペレスから5秒以内の差でフィニッシュする作戦に切り替えたが、ペレスの速さは異次元で、58周目には5秒以上の差が開いてしまった。レースは規定周回数より規定時間が先に訪れ、60周で終了。最終的にペレスはルクレールに対して7.5秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。

 

ペレスはモナコGP以来、今季2度目の優勝を飾った。ルクレールが2位。そしてサインツが3位表彰台を獲得した。4位、5位はドライタイヤへの交換をセフィティーカーラン中に行ったノリスとリカルドのマクラーレン勢。6位はストロール。そして2度目のセフティーカーラン解除後にオーバーランし、余分なピットインを強いられて最後尾まで後退したフェルスタッペンが、なんとか順位を挽回して7位でチェッカーを受けた。

 

この結果、ドライバーズランキングはトップのフェルスタッペンが341ポイントに。2位のルクレールは237ポイント。3位のペレスは235ポイントとなり、タイトル決定は日本GPに持ち越しとなった。フェルスタッペンは日本GPで、優勝+ファステストラップの26ポイントを獲得すれば、ルクレールとペレスの結果に関わらず、2年連続ドライバーズチャンピオンの獲得が決定する。

 

次戦、F1第18戦は待ちに待った日本GP。3年ぶりの日本GPは10月7日から10月9日の日程で、鈴鹿サーキットを舞台に開催される。


 

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