シンガポールGP-決勝 | 亜洲虎のブログ

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1997年前に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。

2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

夜の帳が下りたマリーナ・ベイの市街地サー

キットを舞台に、2016年FIA F1世界選手権第

15戦シンガポールGP決勝レースが開催され、

メルセデスのロズベルグがポール・トゥ・ウイ

ンを飾った。

 

セーフティカー導入率が高いとはいえ、スター

ト位置がカギを握るレースとあって、いつも以

上に集中力が求められた予選では今週末が

200戦目の記念レースとなるロズベルグが1分

42秒584の最速タイムを刻み、ポールポジショ

ンを獲得。2番手にはレッドブルのリカルドが食

い込み、チャンピオンシップリーダーのハミルト

ンはストリートコースを思うように攻略できず3

番手にとどまった。

 

ライバルのメルセデスやレッドブルに引き離さ

れたくないフェラーリだが、予選でベッテルをリ

アサスペンショントラブルが襲い、最下位の22

番手に沈んでいる。フェラーリはベッテルのギ

アボックスを新品と交換することを決め、さらに

5基目の内燃機関(ICE)、ターボチャージャー、

MGU-Hも投入。ギアボックス交換では5グリッ

ド降格処分を受けたが、スターティングポジシ

ョンが最後尾のため、事実上、ペナルティの影

響はない。

 

また、予選Q2でウォールにぶつかるインシデ

ントを起こしたハースF1のグロージャンもギア

を交換してレースに挑んだため、5グリッド降格

ペナルティを科せられた。グロージャンは接続

に不具合が生じたとのことでグリッドに迎えず

ピットレーンスタートとなったが、結局、ブレー

キ・バイ・ワイヤの問題によりレースが始まる

前にマシンを降りている。

 

そのグロージャンのクラッシュがが発生した現

場ではダブルイエローフラッグが振られ、さらに

マクラーレンのバトンがエスケープゾーンにマ

シンを止める間にもシングルのイエローフラッグ

が掲示されていたが、この間に十分な原則を

せず、最速タイムをマークしたフォース。インディ

アのペレスが2件のルール違反で合計8グリッド

降格処分を受けた。

 

シンガポール市街地サーキットの全長は5.065

㎞。人口証明が灯された決勝レースは61周で

争われ、気温30℃、路面温度35℃、湿度70%

のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

 

シグナルが消えた後、好発進を決めたロズベ

ルグが先頭をキープする中、フォース・インディ

アのヒュルケンベルグが前にいたサインツ(ト

ロ・ロッソ)を追い抜こうとしたところ接触してし

まい、ヒュルケンベルグはスピンを喫して進行

方向とは逆を向いてウォールに激突。他社が

巻き込まれて事故に発生することはなかった

が、ウィリアムズのボッタスがパンクチャー、

マクラーレンのバトンがフロントウィングにダメ

ージを負っている。レースコントロールはすぐ

さまセーフティカー出動を決め、オープニング

ラップはピットレーンを通過して終わりを迎えた。

ホームストレートにデブリが散らばっており、そ

の清掃をスムーズに行うための措置だ。ボッタ

スとバトンはこのタイミングでタイヤ交換をすま

せている。

 

2周目の終了と共にセーフティカーが解除され、

リードを保っていたロズベルグが一気に加速。

リカルド、ハミルトン、ライコネンに次ぐ5番手に

はスタート後の混乱をうまく利用してポジション

を上げたマクラーレンのアロンソが並んだ。ア

ロンソは上位4台に差を広げられていったが、

後続車のプレッシャーをうまく退けながらポジ

ションを死守。チームメイトのクビアトを挟んで

7番手につけていたサインツが8周目に最初の

ピットストップを行っている。

 

各車の間隔はそれほど開かないものの、追い

抜きが難しいシンガポールではコース上での

オーバーテイクが難しく、特に上位勢はなか

なか動きが見られない。14周目にはレッドブ

ルがフェルスタッペンのタイヤ交換を行い、次

のラップではアロンソがウルトラソフトからスー

パーソフトのタイヤセットに履き替えた。さらに

リカルド、ハミルトン、ロズベルグ、ライコネン

の順で最初のピットストップを完了。メルセデ

スは2台ともソフトタイヤを選んでいる。リカル

ドやライコネンをはじめ、大半のドライバーは

第2スティントをスーパーソフトタイヤのセットで

スタートさせた。

 

アロンソの攻略に手こずっていたクビアトを見

てフェルスタッペンが追い抜きを仕掛けるも、

以前は自らのものだったレッドブルのレース

シートに座るフェルスタッペンに対してクビアト

が必死の防御を見せ、フェルスタッペンがブレ

ーキ勝負に打って出た際もしっかりと対応して

ポジションを守っている。その間、アロンソはマ

イペースにラップタイムを刻み、前との差を縮め

つつ、後続との距離を広げていった。

 

第1スティントにソフトタイヤを選択したベッテル

は6番手までポジションを上げた25周目にタイ

ヤ交換。ウルトラソフトコンパウンドに履き替え

てコースに戻ると、フレッシュタイヤの利点を生

かしてさらなる追い抜きを披露した。

 

シンガポールで本調子が出ない様子のハミル

トンは週末を通してブレーキングに苦戦してお

り、レースが折り返し地点を迎える頃にはライ

コネンから激しくプレッシャーを受けるようにな

る。ターン10への飛び込みでタイヤロックアップ

させた33周目、ライコネンがそのチャンスを逃す

はずはなくオーバーテイクを成功させた。直後

にラップリーダーのロズベルグが2度目のタイ

ヤ交換を完了し、ライコネンもソフトタイヤに履

き替えている。リカルドは1周前にピットストップ

をすませており、トップ4のメンバーではハミルト

ンが最後にピット作業を行って新品のソフトタイ

アを装着した。

 

そのままチェッカーを目指すかと思われたが、

46周目にハミルトンがピットインしたのをきっか

けに、フェラーリもライコネンをピットに呼び入れ

てユーズドのウルトラソフトを履かせてコースに

送り出す。しかしながら、先に動いたハミルトン

が猛プッシュを見せて逆転。一度は奪われたポ

ジションを取り戻した。2番手のリカルドも3回目

のタイヤ交換を実施し、ロズベルグも同様の動

きを見せたものの、メルセデスはステイアウトを

指示。ただ、この時点でロズベルグとリカルドの

ラップタイムは3秒近い差があり、周回を重ねる

ごとにロズベルグのリードが失われていった。

 

残り周回数が少なくなるとリカルドのペースも落

ち始めたが、周回遅れのマシンが前を塞いだこ

とあり、ファイナルラップに入った時点で両者の

ギャップは1.7秒に。それでも、懸命に、かつ、慎

重にマシンをコントロールしたロズベルグがチー

ムの期待に応える好パフォーマンスでポジション

を守り抜き、トップでチェッカーを受けている。200

戦目を優勝で飾ると共に、ベルギーGPとイタリア

GPにつづいて3連勝を果たした。さらに、ドライバ

ー選手権ではハミルトンを上回って首位に返り

咲き、8点のリードを築いて次の舞台に移動する

ことになった。

 

猛烈な追い上げを見せたリカルドが2位、ハミルト

ンが3位で表彰台に上り、4位以下、入賞したの

はライコネン、ベッテル、フェルスタッペン、アロン

ソ、ぺレス、クビアト、マグヌッセンだ。ベッテルは

最後尾スタートながらトップ5フィニッシュを果たす

大活躍を見せた。

 

マクラーレン・ホンダのアロンソは、7位入賞の結

果を残しましたが、バトンには残念な結果でした。

次戦のマレーシアGPのあとは、いよいよ日本GP

最高の結果を残して欲しいですね!