ASIAN KUNG-FU GENERATIONの世界観 -5ページ目

惑星



惑星


空に一瞬の夕闇

天気は予報の言う通り

明星は西に舞い降り 薄雲抜けて夜を照らす

誰だってあんなふうに


夜空に強く輝きたいなら

高い志が君を照らし出す

どんなに辛く折れそうな夜でも

光射す朝までは


揺らめく旗の星に

数えて五十二番目に

本当はだれの言いなり

気付かれぬように空を奪う

連れ立って並ぶように見えるのはまやかし


現在に夢や希望がなくても

強い眼差しが闇を照らし出す

何処かに独り消えそうな夜でも

光射す朝までは


火星の戦場を見

土星の円盤を見

金星でヴィーナスを見

彗星のほうきに乗る


青い星 此処で僕は何をしようか


夜空に強く輝きたいなら

高い志が君を照らし出す

どんなに辛く折れそうな夜でも

光射す朝までは


空に一瞬の夕闇

誰より綺麗に夜を照らす



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

空に~あんなふうに

夕闇=日没後、月が出るまでの間の暗闇。またその時分。

明星=明るく輝く星。特に金星をいう。

日が沈んで、一瞬の夕闇が訪れて、天気はきっと星の見えるいい天気。

明星金星(宵の明星)が西の空に沈んで、薄雲を抜けて夜を照らし出した・・・


「月」



夜空に~朝までは

夜空に強く輝く月。

一瞬金星のことかとも思ったけど、夜空に輝いているので。

金星は強い光を放つ星なのですが、限られた季節の夕方と明け方の3時間くらいしか地球から見ることができないのです。

高い志(太陽?)が君を照らし出す。

太陽の光を受けて夜の世界を朝まで照らしている。



揺らめく~まやかし

旗の星、52番目・・・から想像できるのは、星条旗。

星条旗の旗のボーダーは13本。

アメリカができたときに最初にできた州の数を示しています。

そして、星の数は50個。

これは現在のアメリカの州の数を示しています。

最初は13個から星の数は州が増えるたびに加算されてきました。

そして、世界にはアメリカの51番目の州の候補と言われている場所が結構たくさんあります。


コロンビア特別区

プエルトリコ

カナダ

イギリス

アルバニア

シチリア島

日本

台湾

アフガニスタン

イラク

イスラエル

オーストラリア・・・etc


そしてアメリカ軍では51星の星条旗が既に製作されていていつでも国旗の対応ができるように準備がされています。


ですがここに出てくるは、52番目。

なぜ51番目ではなくて、52番目なのでしょうか?

私は考えてもなかなか納得できる理由が思い浮かばなくて悩みました。


普通に解釈をすると・・・

アメリカの52番目の州になるのは日本のことで、今のアメリカにならえの日本の政治状況はまさに言いなりで、対等な立場にあって友好関係を築いているつもりでも本当は少しずつ支配されていっている。

という風にとらえることができます。

しかし、52番目というのがかなり引っかかったので、違う予想を立ててみることにしました。


揺らめく旗


ライカのときにアメリカとソ連が宇宙開発で競い合っていたことを書きましたが、それからの流れと、惑星というタイトルから、アポロ計画のことではないかと思いました。



この写真はアメリカが人類初に月面着陸した時の有名な写真です。

この星条旗が真空状態の月面で揺らめいているのが、

「アメリカは本当は月へは行ってないのではないか」という疑惑があることをご存知でしょうか?

真偽がどうとかは私は知らないし、知識もありませんが、とにかくそういう疑惑があるのです。

揺らめく旗の星という言葉でこの写真の星条旗と考えました。

そして52番目の場所は・・・

「月」

ではないでしょうか?

誰か(黒幕)の陰謀によって、世界に気づかれないように月とそこから見える地球の空(自由)を奪っていく。

連れだって並んでいる宇宙服の人と旗がまやかし(嘘)ということも考えられるような気がします。

Aメロでは月のことをうたっているし、ワールドワールドワールドの裏ジャケには宇宙服を着た人が乗っています。

このことからも月ではないかと思っています。



現在に~朝までは

ここもひたすらに闇夜を照らしている様子だと思います。



火星の~ほうきに乗る

火星の戦場。たしか火星人が戦争を仕掛けてくるような映画があって、火星=戦争のイメージだと思います。

ここは各星のイメージから惑星を探索している感じに思います。


追記~

火星の神はギリシャ神話で戦いの神様だそうです。

赤く輝くことからだと思います。

土星は輪が美しい。

同じく金星は美の神様。

彗星は別名ほうき星から。

だと思います。



青い星 此処で僕は何をしようか

こんなに広い宇宙の中、輝く青い星地球で僕は何をしようか?

後藤さんの自問自答。

リスナーへの問いかけ。

ここはとても印象深いです。

バックのサウンドもスケール感がすごいし重要部分と感じました。



夜空に~朝までは

最初に書いた月になぞらえて今度は君(リスナー)に問いかけているように感じます。

何をしようかからつながる感じで。

月のように強く輝きたいなら高い志を持って、君(あなた)を輝かせてくれるはずだから。

どんなに辛い状況でも、必ず光射す朝はやってくるから。


なんだかすごく励まされます。



空に一瞬の夕闇

誰より綺麗に夜を照らす

月にたとえて君が誰より綺麗に夜を照らしている様子を想像して歌っているのかな?



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


なかなかUPできずにいました。

個人的に夏風邪を長引かせていたのと、なぜか何度もUPしたのに消えてしまって落ち込んでいました。


惑星は歌詞を考えていく中でとても思い出深い曲になりました。


どの曲もそうだけど、表現がとてもきれいでうっとりしてしまいます。

ワールドワールドワールドもうすぐ朝を迎えますね。

夜曲もそろそろ終盤ですね。

とっても素敵な曲です。


ありがとうございます。