台北のレトロ・タウン、大稲埕(だーだおちぇん)の続きです。
前回は:
今回は:
裏道を歩いていたらレトロなカメラが。
OLYMPUS 35 EC2。調べたら1971年発売だとか。さすがにデジカメではないですよね。
レトロな街にふさわしいレトロな写真館、「小時代寫眞館」。なんかいいですね。
ブログ・タイトルの「この街に心揺れて」。以前も使わせていただきましたが、私が初めて見た台湾ドラマのタイトルです。このドラマの舞台になったのが、大稲埕(だーだおちぇん)。
ドラマのヒロインは東京で写真を学ぶ女流カメラマン。大稲埕でゲストハウスを営む実家に帰省中に、ゲストハウスの客として滞在中の数学者と知り合い・・・。というドラマなんですけど、さわやか感いっぱいな、とても素敵なドラマでした。
これをきっかけに台湾ドラマに嵌るようになり、いつかヒロインの女流カメラマンのように、カメラ持って大稲埕を撮り歩きたいと夢見るようになりました。
夢がかなって幸せでしたよ。
あのヒロイン、大稲埕でこんな感じの写真館を開いたのでしょうか。
表通りに戻りました。1856年に建立された「台北霞海城隍廟」。
恋愛のパワースポットで、男女を婚姻に導く恋愛の神様「月下老人」が祀られています。
大稲埕を舞台にしたもうひとつの台湾ドラマ、「双城故事:彼女たちの二都物語」では頻繁に登場していました。
地元の人たちの熱い信仰を集めているようです。
この廟の隣りに建つのが、大稲埕のランドマーク、「永楽市場」です。
台湾最大の布市場ということですが、1階のマーケットには生鮮市場が入っていました。
なんとお寿司屋さんまで!
台湾の皆さん、本当にお寿司が好きみたいです。
8・9階は大稲埕劇苑という演劇関係の施設ですが、9階の劇場では京劇や説唱などが上演され、8階では布袋劇(ほていげき)という人形劇の常設展示を見ることができます。
台湾の民間芸能ということですが、マレー・インドネシアの影絵芝居の人形やベトナムの水上人形劇、あるいは日本の文楽とも共通するものがあるのでしょうか。詳しい方にお聞きしてみたいですね。
黒白郎君。顔と髪色、全身の装いが半分ずつ白黒とした姿が特徴の武芸人のようです。中華世界では有名なキャラのようですよ。
上演はこんな感じなんでしょうか。ちょっと人形が小さいようですが・・・
8階から見た大稲埕の街並み。
最後です。
大稲埕を舞台にした大河ドラマ、「紫色大稲埕:ダーダオチェンの夢」に出てきた日本統治時代のあの劇場でしょうか。
このドラマは本当によかったです。台湾の人たちの日本に対する受け止め方は人それぞれ、また、時代によっても違うようなのですが、ドラマの最終回で印象に残るシーンがありました。
敗戦で去っていく日本人と挨拶を交わした茶行の主人が、「悪い日本人もいたけど、いい日本人もいた」とつぶやくシーンです。大稲埕の茶商人のこの言葉が深く胸に刻まれました。
私も、いい日本人でありたいです。