女優の岸惠子さんがお亡くなりになりました。93才だったそうです。ご冥福を祈ります。

 

私は、若い頃から読書やネットが中心で、映画やテレビに接することはあまりなく、岸惠子さんの出演作品もそれほど見てはいないのですけど、東宝映画の「悪魔の手毬唄」の青池リカ役で、その美しさに魅了されました。

 

岸惠子さん。画像はネットからお借りしました。

 

溝正史ものでは、「八つ墓村」で森美也子を演じた小川眞由美さんと並んで、私にとっては特別な意味を持つ女優さんでした。

 

森美也子役では、数年前、NHKBSでドラマ化されたさいに役を演じた真木よう子さん、青池リカ役では、同じくNHKBSで今年3月に放映されたときの宮沢りえさんも、それぞれに好演だったのですけど、スクリーンいっぱいに美しさ、華やかさ、あでやかさを放っていた昭和のふたりの大女優さんに私は圧倒されました。

 

池リカは、鬼首村で連続殺人事件が起きた昭和27年には、岡山県の山村の湯治場の女将で、女手ひとつで一男一女を育て上げたアラフィフ女性でしたが、青春時代は、16才のときから神戸で寄席に出演し女道楽という三味線芸で人気を博しサイレント映画の人気活弁士と自由結婚した自由奔放な芸人、という設定でした。岡山県の山の中にいて、そんな華を感じさせる青池リカは、私の中では、岸惠子さん以外には考えられませんでした。

 

そういえば小川眞由美さんも今年3月に亡くなられたのですね。

 

小川眞由美さん。

 

 

メディアは相変わらず、「女優」という尊称をはぎ取り、「俳優」という、大女優さんたちを貶めるような呼び方をしているのでしょうか。

言論の自由を標榜する言論機関でありながら、言葉狩りに邁進する姿には怒りと戸惑いを感じてしまいます。

時代を彩った女優さんたちには、ごくごく一握りの、声の大きいポリコレ紅衛兵に屈することなく、華やかで、あでやかな呼び方で送ってあげたいですね

 

「悪魔の手毬唄」の原作の小説と映像の関係なのですけど、横溝正史の原作は、本格推理小説としては致命的な欠陥を有しているという評価が、(一部反論はあるようですが)今日では定着していると思います。

 

都筑道夫の「黄色い部屋はいかに改装されたか」というミステリー評論集を読んだとき、この小説を「昨日の本格」と批判した都筑の主張に納得したのですが、映画は、指摘されたような欠点を覆い隠すような、美しい映像とぞくぞくするようなスリル、見どころがいっぱいで、横溝ものの映画の中ではとても人気の高い作品になっていると思います。

 

 

惠子さん、横浜出身なんですよね。平沼高校の卒業で・・・

都会の人でした。

私の、昔の女性上司も平沼高校でしたよ。岸さんとは時代もだいぶ違っていましたけど。

でも、岸さんにも通じるハイカラな雰囲気がありましたよ。

 

 

岸惠子さんの他の映画、U-NEXTで検索したら、ずいぶんたくさんラインナップされていました。

これから少しずつ見て行きたいです。