先ずは最近読んだ本から。

「The Ballad of a Small Player」。

 

いま、いちばんお気に入りの英人作家、ローレンス・オズボーンのマカオを舞台にした小説です。2014年の作品でKindle版で読みました。

ネタバレはなしですが、今年の夏、Netflixで映画化されるということで、来年あたり日本でも観れるかもしれないです。ということで、白紙の段階で映画を観たいという方はどうぞスキップしてくださいね。

 

物語の主人公は「Lord Doyle(ドイル卿)」を自称する55才のイギリス人。実は爵位などなく、イングランドの地方都市の法律事務所の事務弁護士として資産家の老未亡人の資産管理を委ねられ、未亡人の金をくすねるたびに香港の隠し口座に送金し、ばれた翌日には香港に逃亡。

 

そして、より匿名性の高いマカオに移り住むと、リスボア・ホテルに居を構え、マカオのカジノに入り浸るという生活を10年間送ってきました。

 

      

マカオの老舗ホテル兼カジノ、リスボアホテル。

画像はネットからお借りしました。

 

爵位ある人物としての身のこなしや着こなし、アクセントなどで周囲を騙し、ギャンブル依存症に陥り、盗んだ金も少しずつ目減りして破産寸前という状況の中で物語が始まります。

 

正直、物語の出だしのあたりはマカオのカジノやカジノでのベットが中心で、ギャンブルに興味のない私には少し退屈でした。

やがて話が動き出し、中盤からは思いがけない形で物語が展開して行って、これはどう収めるのかと心配しながら読んでいたのですが、最後は見事に決めてくれましたチョキ

 

ミステリーではないのですが、アガサ・クリスティーの大傑作小説の結末を読んだときの、あの見事な大技に一本取られたときのような快感を味わいましたよラブ

 

小説の「読み巧者」の方なら、張り巡らされた伏線に途中で気づくのかもしれないのですが、鈍感な私は、結末で本当にあっと叫んでしまいました。

 

この小説、骨格は作者の東洋趣味(中国趣味)です。詳しくは書けないけど、KMさん(日本人)とか・・・(笑)

まあ、本当に面白かったですニコニコ

 

ちなみにローレンス・オズボーン、本当にアジアが好きみたいです。これまで読んだ8冊の本ですけど、6冊がアジアが舞台ですよ。

 

さて、ここからが1996年の4月から5月にかけて、香港から中国へ旅したときのマカオの写真です。

香港からマカオに渡り、2泊した後、バスで広州へ行き、そこから飛行機で汕頭に飛びました。

 

先日、ロフトの段ボール箱に放り投げてあったアルバムを整理したときに気づきました。アルバムの裏表紙に貼り付けてあった旅程表です。毎回、これだけ丁寧に旅程表を作っていればなあと思いましたよ。

あっ、マカオではギャンブルは一切しなかったです。博才ないし、負けるのわかっていたからショボーン

 

マカオの中心、セナド広場です。ここ、よかったです。地元の人も観光客も、みんながリラックスして。

雨上がりの夕方の街歩き、癒されましたラブ

 

マカオの観光客って、みなさんカジノに行ってしまうので、街の中心でも地元の人が多くてのんびりしているのでしょうか。香港の中心、中環とはまったく違いますよね。

 

 

 

セナド広場から裏に入ると、こんな感じ。香港のすぐ近くにあって、似たような歴史の街なのに、宗主国がイギリスとポルトガルとでこんなに違うのかとびっくりでした。

 

 

歩道橋の上から撮ったようですね。なんとなく覚えているかなあ。

 

 

中心部のショッピング・ストリート。観光客というよりも地元の人のようですね。観光客はやっぱり夕刻以降はカジノなのかもしれないです。

 

 

マカオの街、坂と路地が多くて写真的には凄く楽しいですよ。いいカメラと写真心持って、もう一度歩きたいな。

 

 

「天后元君」と書いてあるので、多分、媽祖様を祀った媽閣廟だと思います。マカオという名も、「媽閣」から来たとも言われています。

 

 

 

 

 

 

どこかのカトリック教会ですけど、思い出せません(^^;

 

 

マカオ半島から開発中のタイパ島を臨んだ1枚かと思います。タイパ島、いまはもうすっかり開発され尽くして、大きく変わっているのでしょうね。