Day2:
ワンランでのんびりお昼を過ごした後、次の場所「ロン1919(LHONG1919)」に向かいました。
チャオプラヤ川のトンブリ・サイドに、1850年に建築された港湾施設をリノベ―トし、2017年にオープンした施設です。美しい媽祖廟が印象的でした。
「かつて中国との交易の中心地だった場所なだけに、建物や装飾など至ることろで古き良き中国文化を感じられてノスタルジックな気持ちになります。」とタイ国政府観光庁のHPに書かれているように、施設全体がとても美しく、フォトジェニックな場所となっています。
写真撮る気持ちも高まりましたよ。でも、ガイドブックに書いてある「ショップやカフェ、レストラン」はすべて閉まっていました。私がいる間、入場者はごくごく僅かでした。
でも、写真好きな方、タイの中の中国文化に興味をお持ちの方には絶対お薦めしたい施設ですよ。
媽祖廟です。横浜の中華街にもあります。アジアのあちこちを旅行する中で、媽祖廟(天后廟)があれば必ず足を運んでいるのですが、ここの媽祖廟はとにかく美しい。いままで参拝した媽祖廟でいちばん美しいと思います。
海の守り神として、中国沿岸部や台湾、香港、マカオ、東南アジアの中国系の人たちの間で絶大な信仰を集める媽祖様。
媽祖様にまつわる伝説。いろいろあるようですけど、宋代に実在した官吏の娘、黙娘が神となったとされています。
「16歳の頃に神通力を得て村人の病を治すなどの奇跡を起こし「通賢霊女」と呼ばれ崇められた。しかし28歳の時に父が海難に遭い行方知れずとなる。これに悲嘆した黙娘は旅立ち、その後、峨嵋山の山頂で仙人に誘われ神となったという伝承が伝わっている。」(Wikipedia)
アジアのあちこちを旅しているうちに、アジアって結局は中国とインドなのかと思うようになりました。
東南アジアだと、現地のオリジナル文化の上を圧倒的なインド文化が覆い、さらにその上に西洋や中国が乗っかっている。中でも、中国文化の強靱さ、底の厚さ、美意識の高さは、こうして中華世界に触れるたびに、ひしひしと実感させられることになるのです。
アクセスですけど、サトーン桟橋からだと、少し高いですが「ホップオン・ホップオフ・ボート」に乗ってロン1919桟橋で降りるのが一般的かと思います。←いまもロン1919桟橋に停まるかどうか不明です。これから行かれる方、チェック願いますね。
私はワンランから向かったので、チャイナタウンの最寄り桟橋、ラチャウォンまでエクスプレス・ボートで行き、そこから渡し船で近くのTha Din Daen桟橋に渡りました。
ラチャウォンからの渡し船です。料金は4バーツ(20円弱)。
さて、ここからがちょっと難しかったです。Tha DinDaen桟橋から「ロン1919」まで、直線距離では数百メートル。川沿いを行ければ数分の距離なのでしょうけど、いったん表通りに出て、そこからくねくねと住宅地の中を歩くようになります。道案内の標識は一切ないので、GoogleMapsは必需品でした。
トンブリ地区もバンコク・サイドと同じように水路があちこちに張り巡らされています。かつては陸地に道路はなく、水路にボートを浮かべて日常の足としていたのでしょうね。
こういう風景を眺めながらの散策は楽しいのですけど、GoogleMapsがときどき頼りなくなるので、「本当にこっちでいいの?」という気になります。
まあ、それでも楽しいです。そういう歩き方が街歩きですよね
あっ、それから、ショートカットは何度かやってみたけど、だめでした。行き止まりになってしまい、結局はGoogleMapsに戻ることに。
帰路の桟橋です。この渡し船に乗り、ラチャウォンに戻ります。
ワンランから向かったので、アクセスはちょっと悪かったのですが、その分、楽しかったです。
気になったのは、店舗は閉店、入場料はなしということだと、維持費のみが出て行くことになるので、次回、果たして存在しているのかどうか不安になりました。コロナ禍もだいぶ収まり、バンコクのあちこちで観光客が戻ってきていたので、この施設もまた、再び人で賑わってほしいです。
※追記です。
「ロン1919」へのアクセスについて、本文でも触れましたが、「ホップオン・ホップオフ・ボート」が現在も「ロン1919桟橋」に停まるかどうか不明です。サイトによって、「停まる」と書いてあるものもあれば、「ロン1919桟橋」が削除されているのもあるので。
もし、停まるのであれば、ラチャウォンから直接、「ホップオン・ホップオフ・ボート」で「ロン1919桟橋」に向かうことも可能だったのかと思います。
ただ、本数が少ない(30分に1本)のと、高いので、個人的には渡し船で正解だったと思いますが。
これから行かれる方は、アクセスについてはきちんとしたところで、確認されたほうがよろしいかと思います。