新界まで足を延ばしました。香港は、①1842年の南京条約で割譲された香港島、②1860年の北京条約で割譲された九龍半島、③1898年に99年間の期限で租借されたそれ以外の土地(新界、New Territories)、④同じく1898年に租借されたいくつものの島々、に分かれるのですが、この日は上の③の地域のうち、北西部に位置する錦田(ガムティン)の吉慶園から元朗(ユンロン)へと歩いて来ました。
錦田はMTR荃灣(ツェンワン)線で美孚(メイフー)まで行き、美孚で西鐵線に乗り換え、2つ目の錦上路駅で降りて歩きます。そこから徒歩10分ぐらいでしょうか。これは乗り換え駅の美孚です。香港でこれほど人工密度が低い場所は見たことありません。感動してシャッター切りました。
錦田は2度目。前回訪れたときは西鐵線がなく、MTRとバスの乗り継ぎで田舎への小旅行という感じでした。今回、あまりにもあっけなく着いてしまったので、なんだか拍子抜けしました。
新界の城壁村、吉慶園の入口です。錦田吉慶園は、戦乱に敗れ南方に落ちのびた客家(はっか)の一族が15世紀ごろに築いた村ですが、17世紀の終わりごろになって、外敵を防ぐために周囲をぐるっと囲む城壁を築きました。このあたり、他にも城壁村はいろいろあるようですが、この吉慶園がもっとも保存がよく、現在は観光客に開放されています。
城壁村内部は改築が進んでいて、ほとんどの家が新しくなっています。入場無料ですが1元だか3元だか寄付することになっています。入口にいるお婆さんに渡しました。建物を撮るのは自由です。
これが城壁村のメインストリート。
洗濯でもしてきたのでしょうか。
メインストリートの奥は廟です。一族のご先祖を祭っているのでしょうね。
廟の内部です。
これも。
あちこちの家の外壁で見かけました。
路地の光景です。素敵ですね。
軒と軒が接しています。
この後、ずっと村内の様子です。
古いまま残った家です。
迷宮感がありますね。
改築前と改築後の対比です。
古い方の軒の青、装飾が施されています。
路地裏の光景。日本ではもう見かけないですね。
もうしばらく城壁村が続きます。これ以降はその2に続きます。