チェンマイの山の中で有機堆肥作りをしているジャックさん。この道10年になります。5年位前にオーガニックエキスポへ初めて行ったときもブースでお会いしたことがあります。
ジャックさん:「お前、フクオカ知ってるか?」
ぼく:「福岡県なら知ってるけど」
ジャックさん:「フクオカだよ、フクオカ!」
ぼく:「あ~福岡正信ね」
社名のNatural Agricultureは福岡正信の自然農からつけているとのこと。タイでも福岡正信の本を読んで有機栽培を始めた人はたまにいます。ジャックさんはスイス人です。
タイでルドルフシュタイナーのバイオダイナミック農法やアルバートハワードの有機農業なんかの古典をお話できる希少な先輩です。
畑の残渣、木くず、近隣の森からの木屑などと鶏のフンなどを混ぜて3年くらいかけて生産しています。堆肥は木屑が残るバーク堆肥です。この辺では「プイジャック(ジャックの肥料)」として有名です。
畑も120ライくらいあっていろんなオーガニックの野菜、果物、ハーブを作っています。全部有機栽培。いろいろと試食させてもらいましたが、甘さはもちろん風味抜群の乾燥マンゴーが最高にうまかったです。レモンティーもヨーロッパの香りの良い品種のレモンと自然の山のはちみつブレンドが最高でした。
うちが堆肥提供しているYuchanトマトをだいぶ褒めていただき、ジャックさんの畑の土壌分析や共同プロジェクトなども始まりました。
桑の実もなかなかおいしかったです。ホテル向けに出荷されるようです。
オーガニックコーヒーも作ってます。
異業種からの参入、哲学的な自然農などの影響でF1品種は使わないとか有機の種しか使わないとかいろいろと頑固な所があります。自分で堆肥作ってるんだからもっとガンガン畑に堆肥いれればいいのに使い方がみみっちいです。生産性に課題を抱えているとのことです。