タイの日系スーパーマーケットでは日本から輸入されたお米やタイで生産された「あきたこまち」や「ササニシキ」などが販売されています。スーパーでは見かけませんが、タイで「コシヒカリ」を生産している件は良く耳にします。
バンコクでは約2000店以上の日本食レストランがあり、海外でここまで日本食が充実している都市は他にないのではないでしょうか。日本の高級レストランなども進出してきており、だんだんと高品質なモノを求める動きになっているようです。
僕が農業をやるきっかけになったのも日本食レストランはたくさんあるけどあまり日本のようにおいしくないなと感じた所から始まりました。特に野菜に問題を感じて、どうすればおいしい野菜が作れるのかなと思い、追求してきました。
「タイ産の日本米」がバンコクで人気に 2015年7月2日
バンコクでは約2000店以上の日本食レストランがあり、海外でここまで日本食が充実している都市は他にないのではないでしょうか。日本の高級レストランなども進出してきており、だんだんと高品質なモノを求める動きになっているようです。
僕が農業をやるきっかけになったのも日本食レストランはたくさんあるけどあまり日本のようにおいしくないなと感じた所から始まりました。特に野菜に問題を感じて、どうすればおいしい野菜が作れるのかなと思い、追求してきました。
「タイ産の日本米」がバンコクで人気に 2015年7月2日
92年にはタイ農業省米局があきたこまち、ササニシキの2品種の栽培を奨励した
タイ農業省の推進により、タイで出回っている日本の米は「あきたこまち」が多かったようです。「コシヒカリ」はうまく栽培できなかったらしいです。タイはあまり肥料を使わないので、窒素成分をあまり必要としない「コシヒカリ」は作りやすい気はします。
タイ北部の農家により栽培されたあきたこまちをタイ中部パトゥムタニの工業団地内の工場で精米し、低温で流通させ、日本食レストランに供給している
米の場合、周年供給しないといけないので倉庫に保存するコストも考えないといけないですね。
日本産のあきたこまち1kgあたり約160バーツ(≒600円)タイ産の日本米1kgあたり約75バーツ(≒280円)タイ産のタイ米1kgあたり約35バーツ(≒130円)
インラック政権のときは米の高価買い取り制度があったため、農家は米を市場価格の4割増しで政府に買い取ってもらっていました。リスクをおかしてわざわざ日本米を作る必要がなく日本米の生産者は減っていたようです。日本米がタイ米よりも2~3割高値で売れるのであればまた作る人は増えるかもしれないですね。
今はタイのコンビニでも普通にオニギリや「お~いお茶」が売ってるご時世です。オニギリ買うと「温めますか?」と聞かれるのでいつも温めてもらってます。オニギリの自販機もあります。
新選組の岡本重明さんがタイのビール会社大手シンハーと組んでコシヒカリを栽培。試験栽培に成功してタイ北部のチェンライ県を中心に8,000ヘクタールの水田で3毛作を計画。1ライ当たり300~400kgしか収穫できなかったお米を、技術指導で収穫量を約4倍に引き上げたとのこと。つまり日本と同じくらいの収量にしたということですね。こちらの米はもともと台湾、中国、欧米向けに作っている米なのでタイでは流通しないかもしれないです。
タイでもコシヒカリは育てることができそうです。
タイで奨励された「あきたこまち」や「ササニシキ」はタイで品種改良もされているようですが、そもそも日本では寒冷地用に品種開発されてきた品種であるため、タイでの栽培に向いているのかとても疑問です。
出穂後に平均気温が23度を超えると米が白く濁る「白未熟粒」などの高温登熟障害のお米が増え品質が低下します。タイの平均気温は28度。今の日本の品種開発は食味に重点を置いており、九州などでは暑くてもおいしく育つ米が開発されています。例えば5年連続で特Aを獲得している高温耐性品種「さがびより」や熊本の「くまさんの力」などの品種をタイで栽培したほうがはるかに美味しいお米ができるのではと思います。
また、日の長さが短くなってきたのを感じて出穂するタイの感光性の品種は雨季作でしか作ることができないため、日本米が乾季作になります。そうなると、寒暖の差や秋の低温により甘みをます”日本のお米”がますます遠のいてしまいます。上の記事にあるようにコシヒカリの無農薬栽培に成功したお米は4月に収穫されています。乾季作だと思いますが4月はタイで一番暑い月です。品種、時期、場所をちゃんと選べばタイでもとても美味しい日本米ができそうな予感がします。
魚沼産のコシヒカリはやはりブランドとして確率してますし、コシヒカリを好む日本人は多いため、コシヒカリというだけである程度高く売ることもできます。ただ、現在は北海道や九州でも食味ランキングで特Aクラスの米が作られています。
タイで奨励された「あきたこまち」や「ササニシキ」はタイで品種改良もされているようですが、そもそも日本では寒冷地用に品種開発されてきた品種であるため、タイでの栽培に向いているのかとても疑問です。
出穂後に平均気温が23度を超えると米が白く濁る「白未熟粒」などの高温登熟障害のお米が増え品質が低下します。タイの平均気温は28度。今の日本の品種開発は食味に重点を置いており、九州などでは暑くてもおいしく育つ米が開発されています。例えば5年連続で特Aを獲得している高温耐性品種「さがびより」や熊本の「くまさんの力」などの品種をタイで栽培したほうがはるかに美味しいお米ができるのではと思います。
また、日の長さが短くなってきたのを感じて出穂するタイの感光性の品種は雨季作でしか作ることができないため、日本米が乾季作になります。そうなると、寒暖の差や秋の低温により甘みをます”日本のお米”がますます遠のいてしまいます。上の記事にあるようにコシヒカリの無農薬栽培に成功したお米は4月に収穫されています。乾季作だと思いますが4月はタイで一番暑い月です。品種、時期、場所をちゃんと選べばタイでもとても美味しい日本米ができそうな予感がします。