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上海の土地バブルをタクシーで聞く

今朝、早朝に北京を出て上海へ。約1時間半ほどの飛行時間です。

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B737という近距離を飛ぶ双発機で、上海へ。

早朝にも関わらず、ビジネス客を中心に機内は満席でした。



さて、上海虹橋空港へ到着。荷物が出るのも早く、

機内から外へ出るのも近いのでいいのですが、

何度味わったことか、これだけはうんざりします。

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タクシー待ちの列です。

タクシーは空車が列をなしており、次々と乗車させるにも関わらず、

100人から多いときは500人はいつも列を作っています。

今回は150人程度だったので、15分ほどで乗車。

早いほうです。


上海市内へ向かうタクシーの運転手さんに、バブルだとさかんに

報道されている不動産価格をうかがうと、あきれながら、

「不動産?昨年の春に底を打ってから、ずっと上がりっぱなしだ。

景気がよくて金余りだから、しばらく下がらないだろうね」

通訳してくれている現地スタッフに話をきくと、

1㎡あたり3万元程度は当然だとか。

一坪120万円を越えています(^^;)

ふと見ると、街中でも次々と古いビルが壊され、

新築へと変わっているようです。

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空港から30分ほどで、中国国家旅行総社へ。

中国最大の旅行会社で、数十社の支店網と、さらに多くの協力会社を

統括しています。

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ちなみに、同社は昨年10月に上海A株市場へ上場。

業績も上がっているようです。

その副社長と面談し、いろいろと面白いお話がうかがえました。

終日、いろいろと取材し、最後に現地スタッフとともに繁華街の南京路へ。

食事を終え、ホテルへの道を歩いていると、

開催目前の上海万博グッズショップが。

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閉店間際のため人はいませんでしたが、道端でキャラグッズを買いました。

日本語と中国語で値切って、3つで10元(約140円)です。

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おそらく、地方から出稼ぎに来た青年でしょう。、

寒夜の路上で、悲しげにお金を受け取っていました。

「10年後、どうか日本人が東京でこうした目に会いませんように」

わがままなのは十分承知で、思わず祈ってしまいました。

日本の経済立て直し政策に、期待するしかありません。





本日の北京で感じたこと

本日の北京中心部はマイナス3度。

風が時折強く吹いていましたので、体感温度はそれ以下です。

北京スタッフに話を聞くと「今年は寒さがきつい。温暖化はどこへ?」

と冗談を言っていました。

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ある案件で中国国家旅遊局へ。

いままでも訪問したことのある勝手知ったところです。

ある高官と話をしていたのですが、現在日本政府と中国政府でビザ発給の

条件について話し合われているそうです。

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昨年、前原大臣もビザの条件を再検討するとコメントしていました。

そして偶然にも、本日流れたニュース。

「中国人ビザ年収要件を今夏にも撤廃、起爆剤に-観光庁長官」
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aXny3qyS8yFQ

偉いぞ観光庁! 中国人観光客は、外国人が日本に落とす金額の約2倍、

平均16万円を使っています。

これで日本の消費が増えることを願ってやみません。



そして、最後に行ったのが、中国3大webのひとつ、sohu.com。

大きな自社ビルの隣には、マイクロソフトがあり、ビル前には、

衛星通信車が。

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そこで北京代表の総経理と面談。

中国の今を様々に感じた日でした。

明日から上海、5時起きです。

-5度の北京に到着

26日19時30分成田発の中国国際航空で北京へ到着。

乾燥した大陸のマイナス5度の空気は、ひたすら寒いです。

23時近いのに、イミグレーションはこの混雑ぶりです。

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私の後ろには、トルコ人。エミレーツ航空で来たようです。

隣の列には、ロシア人の団体。

昨年北京首都空港は、旅客数が6500万人を突破し、

アジア1位、世界4位の規模となりました。




タクシーに乗って、ホテルへ。

途中、こんなバス広告がありました。

海外展開するパナソニックが路線バスにもこんな広告を

掲載しています。


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海外へ行くたびに、上昇するアジア経済に取り残されている

日本経済を感じているため、こうした日系企業の広告にも思わず

エールを送りたくなります。





約40分でホテルへ到着。香港資本のホテルで、天安門から10分の距離にあり、

金融街にも近いところにあります。

なるべくホテルはいいところへ宿泊し、旅の疲れをとって活動しやすくしています。


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本格的に取材し始めた2003年頃は安いホテルに泊まっていたのですが、ベッドが固く、

疲れが取れないうえセキュリティにも疑問を感じ、

結局、そのほうが安くつくのに気付きました。



明日は朝から中国政府高官との面談です。

おやすみなさい。

昨年末の北京の風景

明日から、また北京です。

本日、昨年撮った写真を整理していたら、こんな写真が出てきました。

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北京の天安門広場の近くで見た、無音のオートバイです。

エンジンではなく、バッテリーで動いているため、音がしません。

先進のエコ技術で高額な商品を作る日本企業と違って、いまある

技術で省エネをする中国の合理性。

そういえば、宿泊先のホテルのホールで、こんな風景が。


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2010年春夏の最新ファッションを紹介するファッションショーが

報道関係者やファッション関係者を招き、大規模に行われていました。

両方とも、昨年末の北京でみかけた風景です。

明日からの北京が楽しみです。




中国の2ケタ成長回復を、日本のチャンスに

21日、中国政府は、09年の第4四半期が

前年同期比で10.7%増加したと発表しました。

通年のGDP伸び率は8.7%で、

政府が目標値としてきた8%成長を遂げたことになります。

日経夕刊は、2010年にGDPが日本を越え、世界第二位となることが

確実と報じています。





いま、日本は大きなチャンスを迎えていると感じます。

世界一の大きな市場がすぐ近くにあり、

しかも高品質で性能のいい家電製品や、安全な農業産品、

偽物の心配がないブランド品、環境にやさしいエコ製品、、、、

まだまだ日本が先行している分野はたくさんある。


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487Mもある中国で一番高いビル、上海WFCも

森ビルが先進技術を駆使して作りました。

その最上階から見た、見渡す限りビル群がつづく

上海。




何度も中国へ通って実感するのですが、

日本には普通にあって中国にないものが

本当にまだまだあります。

流通の粗さや苦労の多い代金回収など、いままでの商慣習は

今後時代に合わせてどんどん改善されていくでしょう。

そのスピードは考えている以上に、速い。

だからこそ今、その違いを乗り越え、

市場へと立ち向かってリードする日本の中小企業がもっと増えてほしい。

大手企業にはない機動力と順応力で

今ならまだ勝てる余地があるはずだから。



弊社もまた、そのなかの一社として、中国市場へと向かっていきます。

日韓、カンボジアへのアプローチの違いとは

今回で、連続3回目のカンボジアがテーマですが、

まず、以下の写真をご覧ください。

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これは、プノンペンのメコン支流の川沿いにあった道路工事の現場です。

日本のODAで、道路整備が行われていることを示しています。




一方、韓国は、この写真です。

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プノンペン郊外にある、韓国不動産開発企業が中心となってできた、

新しい開発区です。

コンドミニアム、会議場、そして韓国企業が建築中の証券取引所も

この中にあります。

証券取引所は韓国が主導でシステムを構築するなど、様々な

形で、韓国企業がカンボジア経済に食い込んでいます。



日本のODAによる道路整備も立派な仕事だと思いますが、

韓国企業群のダイナミックな開発にはどうしても見劣り

してしまいます。


これが日韓のカンボジアでの差だということができます。

マルハンジャパン IN カンボジア

金融業界誌「ニッキン」に、

マルハンジャパンのことが取り上げられていました。

マルハンジャパンは、

パチンコやボウリング場などを展開するマルハンが、

カンボジアのフン・セン首相の要請を受け、設立した銀行で、

カンボジアでは、18番目の銀行です。




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現在、カンボジアには、

その経済成長の伸びしろをチャンスととらえた、

タイ、ベトナム、韓国資本などの銀行が次々と進出し、

それぞれ母国企業の金融支援を行っています。



初めてマルハンジャパンを取材したのは約2年半前。

カンボジアは、韓国や中国などの

不動産開発企業の躍進が目覚ましいころでした。



そして現在、

韓国企業は金融危機の打撃から立ち直り、

ショートしていた資金も回復、

中国企業も様々な形で

カンボジア、そしてアセアン市場を取ろうと

必死に頑張っています。


ちなみに、同行の定期預金金利は5~7%に対し、

貸出金利は12~14%。かなりのスプレッドがあり、

大西頭取は「旺盛な資金需要が、この金利を支えています。

しかもドルベース。貸出も査定を厳しくしているので、

いままで貸し倒れは一件もありません」とのこと。


「韓国、中国企業の進出が目覚ましいので、ぜひ日系

企業に進出してほしいですね。進出のノウハウは、

気軽に聞いていただければ、お答えしますよ(笑)。

マルハンには、カンボジアの発展と日本企業の架け橋となる

熱い思いがあります」

熱く語られた大西さん。



こうした日本人が、新興国にひとりでも多く増えることを。



自腹でカンボジア

今日、とあるマネー雑誌の新年会にお呼ばれしました。

木村佳子さんや北浜さん、深野さん等の著名人や

証券会社の広報担当などが集うなか、

あるアセットマネジメントの方をご紹介いただきました。

中国語は通訳レベル、シンガポールの大学も出て、しかも

顔は嵐の二宮似(笑)。

しばらく話をしたのですが、

新興国関連のファンドの組成などをした関係で、

自腹でカンボジアなどへ行っていると聞いて

すっかり意気投合。

まだまだ日本の証券界にも人材はいるのだなと改めて感じました。



いま、自腹でそんなことをしている証券関係者は、他に2、3人

しか私は知りません。

私が知る限り、ほとんどの組成担当は、現地へ一二度行って

打ち合わせをし、その後、特に問題がなければ

二度と行くこともないでしょう。

投資家にとっては驚くことですが

現場をよく知らずに新興国ファンドを組成し、

販売資料を作り、売っている方が圧倒的に多いのです。

でも、そんな彼らを責められません。

現地パートナーからの情報だけをたよりに、月報を書き、

会社員としての日々の雑務に追われ、

プライベートで現地へなどと絶対思えない、

そんな気持ちや時間の余裕などない日々のなかで

成績だけを求められる。

私もサラリーマン時代がありましたから、とても否定はできません。

皆、与えられた仕事を全うして自分の生活を守るのに精いっぱいなのです。


しかし、

納得はするものの、それを越えてなお思います。

他人の大事なお金を預かる、

あるいは金融商品を作る人たちが

投資先の、現地ののことをろくに知らずに

組成したり、運用するのだとしたら。


先日取材したマーク・モビアス氏がこんなことを言っていました。

「我々のファンドは、以前ベトナムで失敗した。

それはベトナムのことをよく知らずに投資したからだ。

でも今は違う。

前回の失敗で学び、知らないことに投資しない。

現地のことをよく学び、

また現地をよく知っている強力なパートナーと一緒に投資している。

今度は失敗しない」



冒頭ご紹介した彼のような人物が増えることを願ってやみません。

BRICs経済研究所の門倉さんと

先日、某大手外資系通信社での仕事の席で、BRICs経済研究所代表の

門倉さんと久しぶりにお会いしました。

知り合ったのは数年前なのですが、なぜか門倉さんのキャラが好きで、

お会いするたびに言葉や態度でイジってしまうのです。

一見すると真面目な人なんですが、ホントはもっと面白い!!

無理やり肩とか組んでるし↓ 

いまどき誰も肩とか組まないですよね(^^;)

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「新興国、とくにインドや中国経済は昨年からいちはやく苦境を脱し、

好調な経済の下で一部インフレ懸念がでているほどです」

と門倉さん。

一方、円高(というよりドル安)と企業収益の悪化は止まらず、

デフレスパイラルに入りそうな日本経済。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100114-00000506-san-bus_all

新興国の経済成長の力を借りて、企業のみならず個人投資家も

収益を上げていくことが必要です。

そのための情報を提供することが必要だと改めて痛感しました。


サーチナで記事を書き始めましたので、よろしければご覧ください↓
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?
y=2010&d=0106&f=business_0106_106.shtml

ジム・ロジャース氏が1年前に発言したこと

「もう、日本株には投資しないし、日本円も売るタイミングを見ている。
人口が減り莫大な借金を政府が持つ国に、成長などありえない。」

シンガポールの自宅で、冒険投資家ジム・ロジャース氏が
私にこう言ったのは、09年の春でした。


「日本人が取るべき道は3つある。

第一には子どもを早急に増やすことだ

なんなら私が作り方を教えてもいい(笑)。

第二は、移民政策をとることだ。人口が増えないと経済成長はない。

君の国は、人口が減っているのに、道路や橋を作り続けている。

ばかげたことだ。使う人がいなくなるのに、借金を増やして作り続けている。

第三は、経済力の低下に合わせて生活のレベルを下げることだ。

そして、日本人は、これを選んでいる」

そして現在、アメリカやアジア諸国が息を吹き返す中で、

ひとり日本はデフレにあえぎ、先の見えない経済の停滞を迎えています。

そういえば、JAL株持ってるっていってたなあ・・。

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バイクを漕ぐジム・ロジャース氏