最近1か月で、鞘が割れているというお問い合わせを連続で3件ほど頂いています。

 

 

その3件全てが関の工房でベテラン鞘師が作った日本製の鞘です。

 

原材料は国産朴の木です。

 

 

 

 

 

発送前にヒビが無いのを確認して発送しているのに、お客様の所に付くとヒビ割れが発生している。

 

 

返送された鞘を見ると圧迫されたような形跡があるので宅急便の取り扱いの問題だと思うのですが、実は他のメーカーの鞘ではこのようなトラブルは発生していません。

 

 

 

■ひび割れてしまっています

 

■発送は割れ物で柄を上に立ててもらうようにしています

 

 

 

 

この鞘、月5~10本まとめて仕入れているのですが、最近のモノは以前より軽いです。

※木の密度が落ちている?

 

そして、納品時点で数本、柾が割れていて使えないものがあったりと、ちょっとクオリティが落ちたなと薄々感じていました。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、当店の合わせ鞘は主に下記の三種類使用しています。

 

 

① 関の鞘師が副業で作った合わせ鞘。職人から材質まで全て日本製!

 

② 関の工房が外材で大量生産した鞘   非職人が工場で作成。材質は硬い外材

  ※固い外材に材質変更した強化鞘(噂では関のメーカーが台湾工場で作っているとか・・・)

 

③ 商社経由で海外輸入している鞘  海外工場で作成。材質は硬い外材

    ※コールドスチール等の炭素鋼刀のオプション替鞘。

 

 

 

 

 

 

 

今回は①の鞘のトラブルなのですが、②③の鞘ではこのようなトラブルが起きたことはありません。

 

 

②③は強固な外材(加工性が低いので鞘師からは嫌われる)を機械加工しているので強度面で問題はないのでしょう。

 

 

 

特に③はコールドスチールのカタナの社外オプション鞘なので、海外の居合道場等で雑に扱われるのが前提です。

塗りは工業的なウレタン塗装で安っぽいですが、ウレタン樹脂自体に強度があります。

 

この鞘は日本以外の世界中で扱われていて、外人の雑な扱いがフィードバックされています。

 

 

実際に、以前、誤って軽自動車で踏んでしまった事があるのですが割れませんでした。

※駐車場で鞘合わせの作業していました。

 

その位頑丈です。

 

 

 

価格は

 

③ > ②=①

 

 

 

実は③の商社経由で仕入れている海外製が一番高いですから、正直あまり使いたくないです・・・・

※日本の職人製より中国製造の方が高い・・・ (^^;)

 

 

②は大量仕入れして低廉化を図っているのですが、反りが1.0~1.3位の刀しか合いません。

寛文新刀なんかだと良いのですが、古刀や軍刀では使えるケースが少ないのです。

 

 

 

 

 

①は関の職人の手作りなので、ぱっと見の高級感もありお勧めでした。

 

しかし、これでは顧客トラブルになる可能性もあります。

 

今後は少し高いですが③の輸入鞘を増やしていった方が良いかもしれません。

 

 

 

 

 

日本人としてあまり言いたくはないですが、国産品は後継者不足 + 材料不足でもうダメなのかも知れませんね。

 

 

残念な話です。

 

 

 

 

 

 

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有難いことに結構売れてしまい、今はこの3振りしかありません。
 
来週には79cm、940gの剛刀が研磨完了する予定です。。。
 
が、最後になる会社の人間ドックや、職人様の所に伺い調整して発注したりといつになるのか・・・
 
世の中的には9日がボーナス日の会社が多いので研磨を急がないと・・・

 

 

 

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■一門の動向

 
夕星さん、うちの一門の師匠だけでなく、師匠の紹介で本格的な鞘師さんの所で鞘の勉強をするそうです。
 
あと10年、いや5年もしたら無鑑査級の弟子を取っているような一門の鞘師以外は壊滅するでしょう。
そして名門流派は一般のお客様の仕事は請けない場合が多いし、請けても大変高価です。
 
数年したら、一般向け価格で拵えを作れるのは、夕星さんの所だけになるような気がします。
 
 
 
僕も来年は師匠にお願いして鞘の勉強を始めますが、夕星さんと違い刀剣商メインです。
 
・合わせが使えない剛刀の塗り鞘は夕星さんの所で作ってもらう
・白鞘や趣味性の高い輸出用の太刀拵え等はこちらで作る
 
みたいな棲み分けをして効率よく進めたいと思います。