日刀保のHPで、2024年の現代刀職展の入賞者一覧が公開されました。

 

 

 

 

今年のコンクールは出品作品が多かったため、席次入選以上にランクインするのは結構大変だったと聞きます。

 

 

 

 

まずは、席次入選以上の入賞者を見ていきましょう。

 

トップの文部科学大臣賞は「倉田日本刀研磨工房」の倉田竜太郎氏が受賞となりました。

 

そして、木屋賞は若手の大門氏が入賞しました。

この方、直接は知らないのですが、聞いた話だと研磨を始めて数年で努力賞を取り、今年は木屋賞です。

 

天才の領域ですね・・・

 

 

基本的に席次入選以上は著名のベテラン職人ばかりです。

僕からしたら、名前を聞いただけで恐れ入ってしまう綺羅星のような名人ばかり・・・

 

ちなみに、席次入選は通常の入選と違い、努力賞と甲乙付け難い作品で、ノミネート数が多すぎて努力賞とならなかった感じなので、ここまで来れば相当上手い職人ですね。

 

 

 

 

次に入選です。

 

有難い事に、私の名前も載っていますね。

 

 

今回は驚いたことに、過去に結構上位入賞している有名な職人が何人もノミネートされています。

やはり、今回の現代刀職展は激戦だったんでしょうね。

 

この綺羅星に混ざって、僕の名前が載っているので少し恥ずかしくなってしまいます。

 

 

それ以外では、僕の知人の駆け出しの職人も数人ノミネートされています。

 

このランクになると、独立してHPでお客様を集めるのではなく、開業間もなく固定のお客様を持っていないので刀剣商から仕事を貰う職人も増えてきます。

 

入選とはいえ、東京の銀座近辺に店舗を構えるような老舗の刀剣商からも仕事が貰えたりもします。

※この名簿にいる研ぎ師で実際に大手刀剣店の仕事を請けている人もいます。

 

また、ヤフオクで研磨済み刀剣を販売している方なんかもいますね。

 

 

 

ざっと見てみましたが、今回は結構有名な職方が入選になっていますね。

 

一方で、上位入賞者の顔ぶれも少し変わった気がします。

 

 

 

そういえば、文部科学大臣賞の倉田氏の工房では、初回限定で85000円で研磨受付をしています。

 

居合研磨なら初回は65000円だそうです。

 

文部科学大臣賞まで受賞したので、今後は値上がりするかも知れませんが、今のうちなら、この価格で文部科学大臣賞の研ぎが堪能できるんです。

 

超コスパ良いですね!

 

 

文部科学大臣賞者の研磨がこの価格だと、どこの研ぎ師に頼むのかも分からない、お店経由の研ぎに10万円以上掛けるのが馬鹿らしいです。

 

 

 

ちなみに、この研ぎ師とは直接の知人ではないのですが、共通の知人がいるので噂はかねがね聞いています。

 

その噂を聞く限りは、この方は「下地研磨」が凄い上手いと評判らしいです。

 
下地研磨がキチンとしていると斬れる刀になりますから、武用刀をお願いするにも良しですね。
 
当然、文部科学大臣賞なので美術刀剣も上手い事は言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

「研磨は店を通した方が安心できるから、店にお願いした方がいい」なんて事を言う人もいますが、個人的には現代刀職展の入賞者一覧を見て、HPから直接お願いした方が良いと思います。

 

店の取り分が大きいので、店を通す場合は倍値出さないと、直接頼むのと同程度の研磨は無理でしょう。

 

 

 

それに「店なら安心できる」なんて言葉に騙された御蔭で、店が刀を横領して大変な事になった事件もありますからね。

 

 

刀剣商経由で研ぎ師にお願いしてトラブルになった場合、

 

・刀剣店に問題があるのか

・研ぎ師に問題があるのか

 

依頼者からは分かりませんよね。

 

この裁判でも、その部分で結構揉めていました。

 

 

刀屋を通す = 訴訟の際の登場人物が増えてトラブル時に大変

 

 

という側面もあるので、「店なら安心できる」というセリフは良く吟味してから検討した方が良いかも知れません。

 

 

 

 

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久々に10万円台の刀が復活しました。

(といっても5日ぶりくらいですが)

 

仕入が上手く行ったので、比較的安価に販売します。

 

価格は138000円

 

この価格で外装新品なんて店は他にはないでしょう。

 

経費率が低いから成せる驚きの価格です。