GW期間中の話ですが、本業がお休みだったので最近取引を始めた鞘師さんの所に鞘の注文にいってきました。

 

 

元幅3.6cmもある監獄長光が手に入ったのですが、流石に規格鞘では合わないので特注しないといけません。

 

 

※こちらが以前作って頂いた鞘です

 

 

鞘師さんなのですが、柄下地と柄巻きもできる方なので、汎用柄についても話をしてきました。

 

 

 

汎用柄は機械加工で作られるので、安価で品質が一定なので、こちらの工房でも一時期は使っていたそうです。

 

しかし、こちらの工房は時代拵え系のお客様が多いので、居合の規格柄は太くて時代拵えに合わないので取り扱いを辞めてしまったそうです。

 

 

 

 

 

20年前までは居合練習刀ですら、本歌の時代柄のように細い柄が多かった記憶があります。

 

 

 

当時、大阪の明倫産業さんで居合刀を大量に扱っていたので良く見に行きました。

 

だいたい7寸~7.5寸の細目の柄が多かったと思います。

 

しかし、最近では8寸か、8.5寸で太目の柄が標準のような気がします。

 

 

 

 

 

尚、当店ではコストダウンのために、毎月、8.5寸限定で商社様に発注しています。

金具類も毎回同じです。

 

 

 

「全て決まった仕様で安価で安定品質」

 

「もしオリジナリティが欲しいなら、他店をお勧めします」

 

 

これが僕の商売のポリシーです。

 

 

 

 

 

完全に規格化して生産効率を上げて、手頃な価格で間口を広げる。

 

その先、もっとオリジナリティが欲しくなるかも知れませんが、その時はもっと違うお店や職人を選んでもらう。

 

 

 

 

 

 

 

一番困るのは、何も知らない初心者を美辞麗句で惑わせて高い金をせしめて焼け野原を作ってしまう事ですね。

 

 

日本刀はだれにでも美しさが分かる、本来は分かりやすい美術品のはずです。

 

間口さえ広げれば、刀剣趣味人口は増えると思うのです。
 
 
 
今後、数年で高齢者人口も減少し、旧来の愛刀家はいよいよ消滅します。
 
新しい世代の消費者を増やしていかないといけませんね。
 
 
 

 

 

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佐光信光です。

 

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