多くの愛刀家がご存じの通り、日本刀の市場規模は減少傾向にあります。

 

 

 

具体的な流通量は分かりませんが、バブル崩壊前は人口10万人以上の都市には何軒か刀剣店があり、日本中に刀剣の業者市がありました。

 

 

今では、刀剣店は各県に1軒か2軒、しかも在庫も少なく刀剣店で選んで買うというのも地方では難しくなっていますし、刀剣の業者市も壊滅状態で、一時期は業者市が無くなった地方もありました。

 

最近では、刀剣店の2世の方がオークショニアとして頑張って、業者市はある程度復活しましたが、刀剣店という参入者が少ないので、どの業者市に行っても見たことがあるメンバーばかり・・・

 

 

という感じです。

 

 

愛刀家が集まる日刀保の支部にしても、後期高齢者が殆どで、60代より若い若手?も殆どいません。

 

 

あと数年もしたら、買う側もいなくなってしまう・・・・

 

 

それが刀剣業界の現状でしょう。

 

 

 

 

 

一方で、アニメやノベルでは日本刀は結構な頻度で出て来ます。

 

どの世代にも認知度が高いアイテムだと思うのですが、購入のハードルが高い・・・

 

 

刀剣店に行っても、価格は最低で30万円、外装もボロボロで柄巻きは垢だらけ・・・

しかも、下手に店に行っても「勉強しないと怖い」みたいな脅しを掛けられてしまいます。

 

 

 

ネットで買おうとしても、「ネットは現物が見えない」「ネットは偽物ばかり」と過剰なネガティブ意見ばかり・・・

 

 

これ、日本刀が欲しいと思っても、こんな業界近づきたくなくなりますよね・・・

 

 

 

 

 

 

 

そういう考えがあり、うちでは「全てセットで○○円」とパッケージ化して販売しています。

 

 

刀身の状態も良く、外装も新品

もうこれだけ買えば他にお金は掛かりませんという商売です。

 

 

 

当初は僕自身が武道に使わないので、武用はどうかな・・・

と思っていたのですが、販売しているうちに「武用で使っているが頑丈」という反響を頂くようになってきました。

 

 
 
商売の方法も、従来の美術刀剣偏重の「玄人向け」商売から変えないといけない時代が来ているのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、個人的に立派だなと思うお店もあります。

 

 

 

 

 

大阪の居合メインの刀剣店さんで、ご存じの人も多いと思いますが、そのお店は刀を使える状態にパッケージングしてから販売しています。
 
 
 
また、工作の料金タリフも公表しており、一目でこの工作には○○円かかるかが分かります。
 
一般的に日本刀の世界は工作料金が不透明で、いくらかかるが分からない世界ですから、こういう透明性は良いですよね。
 
工作を相談するにも、敷居が低く、初心者でも相談に行きやすい感じがしますよね。
 
 
 
 
日本刀に興味があるけど、買うまで至らないという人は多いと思いますが、そのニーズを上手く掘り起こしていると思います。
 
 
 
 
あのような、ニーズを掘り起こしてくれるビジネスをやってもらえると同業としても有難い限りです。
 
 
日本刀は直感的に魅力が分かりやすい商品なので、購入というハードルを越えれば「手頃な刀がもう一本欲しい」となる訳です。
 

そうなれば、将来的には当店の商品を選んでいただく事にもつながりますよね。

 

 

 

私は、そのお店とは特に面識がある訳ではないのですが、こういう店が増えていき、市場のパイが広がれば良いと思います。

 

 

 

【商品PR】

 

陸軍受命刀工、丹羽兼久の刀です。

 

善定派のような品の良い直刃で、いかにも斬れそうな刀です。

旧オーナーが研磨に出したのか刀身状態も良いです。

 

なんと10万円台です!