日本刀は美術品であると言われています。

 

この辺は僕が言わなくても、少し調べれば出て来ますが、そういう共通認識はありますよね。

 

 

 

美術品なら美術の学問体系に組み込まれていているかな?

 

と思い、美大の美術史のテキストをペラペラめくってみたのですが、日本刀なんて項目はありませんでした。

 

 

美術品とする場合、体系的に美術観点を観察できないといけません。

 
 
 
 
日本刀には本阿弥家が体系化した鑑賞ポイントがあるのですが、それも刀剣界隈の内輪の話で「美術」という学問として体系化されていないという点に注意が必要です。
 
 
 
日本刀は他の古美術品と比べて低く見られる事があります。
 
そのためか、海外のオークションでも他の美術品と比べると価格は低めです。
 
現代アートと比べても、現代刀工は芸術家としては微妙な立ち位置です。
 
 
 
 
何でこうなのか考えてみると、やはり学問としての美術の体系化に入っていないからではではないかな・・・
 
なんて思ってしまいます。
 
 
 
逆に言えば、美術品として日本刀を海外で販売するには「美術の学問体系」に乗せていく必要があるのではないでしょうか?
 
 
そうでないと、「美術品市場」での美術品としての評価が定められないですから、価値が上がっていかないのです。
 
 
 
 
日本刀には「美術」「骨董」「武器」としての3つのパラメーターがありますが、そのどれかを否定するのではなく、全てのパラメーターを体系化していかないと価値が落ちて、最後は二束三文の危険物として扱われてしまう。
 
実際に、相続時に日本刀の価値が分からず、怖いから警察に届け出て切断なんて人も多いですから。
 
 
 
 
 
将来的には、この辺を明らかにできれば市場が広がりそうですね。
 
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丁子刃の美しい刀です。
現代刀の影打ちのようですが、刀身重量は910gもありなかなかの剛刀です。