刃中に鍛え瑕があり、それを消す為にピカールでも使ったのでしょう。

 

その部分だけ刃紋が消えて、テカテカになっていました。

 

 

 

部分だけ化粧直しすると、その部分だけパリっとしてバレバレになる可能性が高いのですが、ちょっと直してみました。

 

 

 

この画像から、どの部分を修正したか分かるでしょうか?

 

分からなければ、まぁ成功でしょう。

 

 

 

 

部分的に細名倉→内曇り刃→刃艶→刃取なのですが、それだけだと、その部分だけ研磨したってバレバレです。

 

そのため、色々な成分の拭いでボカシを入れていきます。

 

30cm離れて眺めた時に、他の部分と区別が付かなければ及第点でしょうか。

 

 

 

 

さすがに、刀全体を化粧すると数日かかるので、期末期初で忙しい中では無理・・・

 

 

 

 

 

この刀、日刀保の保存審査では

 

「恐らく平成頃の現代刀の影打ちだろう」

 

との事でNGでしたが、丁子乱れでキレイな刀です。

 

 

しかも、刀身重量が1Kg近くある剛刀です。

 

 

合う鞘が無いので濃州堂様に鞘の工作をお願いして戻ってきたばかりです。

本当はコレクションにしたいのですが、来月は野田会の大会があるので現金が必用・・・

 

 

近日、UPしようかなと思っています。

 

 

 

【商品PR】

 

陸軍受命刀工の安藤吉左衛門兼基の刀です。

 

関の陸軍受命刀工ですが、当時既に高齢だったため現存作品があまり多くありません。

 

関物の軍刀にありがちなクッキリした尖り刃ではなく、品の良い小乱れが焼かれています。

 

 

この刀も10万円台で販売いたします。

66.4cmと軍刀にしては比較的長めなので使用するにも良さそうですね。