偶然に同系統の刀ばかり集まる事があると言われますが、また監獄長光を入荷しました。

 

 

古美術系の業者市に行った所、清掃会社様出品の荷に監獄長光っぽい刀を発見

※59.xxcmのため厳密には脇差です

 

 

監獄長光は特徴があるので非常に分かりやすいです。

 

 

 

 

登録証上の銘は無銘

 
柄が固着しているとの事で茎は見えなかったのですが、錆も曲がりも刃切れもなく刀身のコンデションは良さそうです。
 
 
 
 
無銘の2尺ギリギリの備前風の刀という事は、摂津忠行あたりの備前写しの可能性もあるかな・・・
 
なんて思い購入してきました。
 
 
 
 
自宅に戻り、あて木をして柄を外すと「長光」銘を消した痕跡があります。
 
うっすら残る銘字は一龍子独特の字体です。
 
 
 
恐らく、登録するために軍刀銘を消したんでしょうね。
一部の都道府県では軍刀というだけで切断処分とする自治体もあるので仕方ないですが、勿体ないですね。
 
 
 
登録上は無銘の現代刀は日刀保の鑑定はNGとなるので、倉敷さんに出して「長光」であるエビデンスを付けてから販売しようと思います。
 
 
まぁ、鑑定書なくても、銘字がうっすら見えるので「監獄長光」で間違いないと思いますがエビデンスは必要ですね。
 
 
 
 
 
 
ところで、最近は「清掃会社」や「産業廃棄物処理業者」の日本刀の出品が結構多いです。
 
 
日本刀専門の業者市は参加ハードルが高いので、多くは古美術の業者市で見かけます。
 
 
家の持ち主が亡くなり、清掃や、家屋の解体をする代わりに遺品を売却して清掃代や解体費を値引くというビジネスモデルなのですが、今後10年で団塊世代が鬼籍に入る時期になってきているので、そういった出物も増えそうですね。
 
 
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北海道の名工、大束秀次の刀です。

三笠刀で有名な堀井俊秀(日本製鋼室蘭工業所)刀工のお弟子さんですね。