お久しぶりです、2021年もあっという間に過ぎ去ってしまいましたね。
日本ではかなり感染拡大が抑えられていて、毎日ニュースを見ながら感心しています!
そんな中、去年航空会社から一時解雇を言い渡されてからお世話になってきたNPOでのお仕事が、急に終わりを迎えました。
カナダでもコロナ感染が抑えられてきたことによる、人員需要の減少によるもので、非常に喜ばしい事ですが複雑な気持ちでもあります。
残念ながら、航空業界はまだコロナ以前には程遠い状態。
この先どうしようかと考えていた頃、「この際一時日本へ帰っては?」と言われ、両国で感染が収まっている今が安全に帰国できるチャンスなのかとも考え、数年ぶりに家族に会うため帰国する事にしました。
そこで今回はその過程を記事にし、他に日本への帰国を考えている方々の参考になればと思っています。
(情報は11月中旬のものです。又、この記事ではあくまで参考までで、実際の行動は自己責任でお願いします)
まずは政府のサイトを見て情報収集。ここが情報収集の中心でした↓
とりあえず日本へ入国するには以下のことが条件となるよう:
1.出国前72時間以内に受けた検査の証明書の提出
2.検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出(基本14日間の隔離)
3.スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用
4.質問票の提出
5.ワクチン接種証明書の「写し」の提出
そこまで大変でない気もします。それではひとつひとつ見ていきましょう。
厚生省は「検査証明書の様式は所定のフォーマットを使用して下さい。」と言っていて、こちらがその証明書になるのですが...
(資料:厚生労働省)
なんとも日本の役所らしいというか...
(大抵の場合)PCRテストはその場で結果が出るのはテストではないので、このような証明書をその場で完全に記入することは難しいと思われます。なので翌日に検査を受けた所に再度行かなくてはいけない羽目に... それを出国の72時間以内となると、忙しい人には結構シビアなスケジュールになりそうです。しかも印影って...
幸い、検査証明書について(Q&A)によると、いろいろとルールもあるのですが「検査証明書へ記載すべき内容」さえしっかり載っていれば、電子的に交付された検査証明書でも有効みたいです。記載するべき内容は:
1.指名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別
2.検査法、採取検体
3.結果、検体採取日時、結果判明日、検査証交付年月日
4.医療機関名、住所、医師名、医療機関印影
5.すべての項目が英語で記載されたもの
なので今回はできるところだけ記載してもらった厚生省の証明書と、結果が書いてある電子証明書(英語版)で行こうと考えています。
検査する予定の場所は、トロント領事館のサイトに「基準を満たしている検査機関」として掲載されている所で出発前日に検査しようと思っています。結果はその日の内に、メールで届くようです!
2.検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出(基本14日間の隔離)
これは日本帰国後に、空港での検査、そしてその後基本的に14日間の隔離を要請されるものです。
カナダは現在「検疫所が確保する宿泊施設での待機を求める国・地域」には入っていないので、1日目(到着翌日)から自宅での待機が可能なはずです。
「検疫所が確保する宿泊施設での待機を求める国・地域」から帰国する場合、最初の数日間は検疫所指定の宿泊施設での隔離になるようです。しっかりと確認しておくことをお勧めします。
この隔離・自宅待機には、健康状態の報告、ビデオコールへの応答などルールがあり、違反した場合は氏名が公表されるようです。実際に公表された話はあまり聞きませんが、2021年の8月に健康状態や位置情報の連絡が取れなかった3人の氏名が公表されたようです。
基本14日と書いたのは、毎週のようにルールが変わっているためです。例えば、自宅待機10日目以降に実費でPCR検査を行い、陰性結果を厚生労働省へ提出することによって待機期間を短縮できるというルールが発表されています。
さらに11月の第2週には、ビジネス関係で入国する外国人はワクチンを接種済みであれば3日の隔離ですむと言う措置が発表されました。
もしかすると、近い将来に帰国する日本人も3日の隔離ですむようになるかもしれませんね。
他の方の体験談を読んでいると、散歩や食料調達なら外出もOKみたいなの事を検疫で言われたという情報もあるので、どこまで厳しい隔離になるかはちょっと分かりません。これは実際に帰ってから、また書きたいと思います。
それにしても、公共交通機関の利用制限、飛行機も国内線を乗れないとなると、地方出身の人にはかなりきつい事になりますよね。近隣国の国際空港経由で、限りのある日本の地方空港へ飛ぶくらいしか方法が思いつきません。
自分の場合、実家が成田空港から3時間ほどなので、ぎりぎり迎えに来てもらえる距離かも。お迎えに感謝です!
これは結構そのままで、政府の指定するアプリを日本入国前にインストールする必要があります。
インストールするのは:
1.入国者健康居所確認アプリ(MySOS)
2.接触確認アプリ(COCOA)、そして:
3.スマートフォンの位置情報設定・保存(GoogleMaps等の設定)も求められます。
毎日のようにビデオコールが掛かってくるみたいです。庭とかに出ていてWifi繋がってなくてコールを取れなかったらどうしようなんて心配しています。検疫でその辺聞いておこうと思っています。
4.質問票の提出
これも簡単。こちらのQRコードから質問票へジャンプして、回答後作成されるQRコードのスクリーンショットで検疫時に提出。
又は https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp
飛行機の座席などを聞かれるので、出発前にチェックインしてから記入しようと思っています。
*追記
上記の質問票に加え、もう一つの質問書にも記入し提出する必要があります。
自分はすっかり忘れていたのですが、飛行機の中でも同じ書類が配られたので、機内で記入できました。
ただし、別紙は配られなかったので、問4の国と地域番号のほうは、成田に着いてから係員に聞く必要がありました。
厚生労働省のサイトでは「ワクチン接種証明書は原本をコピーしたものを検疫所に提出してください」と書いてあり、その下に小さく「※電子接種証明書の場合は検疫所職員にご相談ください」とあります。
。。。逆に原本ってどんなの?
カナダでは(たぶん全州で)電子接種証明書しかやってないと思います。一回目打った時は、2回目接種日が書いてあるカードを配っていますが、それは証明書ではないし... 2回目打った時は「Eメールに証明書が届きます」と言われただけだったので、原本は見たことがないと思います。これだけ大規模なオペレーションなら、電子化している国がほとんどな気もするのですが...
とりあえず、カナダ政府が発行している電子接種証明書をプリントして持って行くことにします。
この接種証明書にも条件があり、カナダのは一応大丈夫そうです。
続く
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ここからは帰国の準備をする上で大変だったところ、そしてグチになるので、とばして頂いてもOKです。
まず厚生省のページの多くで、ただ単にポスターを貼り付けしたページが多い事。
例えばこのワクチン接種証明書のページ↓
赤い枠で囲ってるところはぜんぶ画像です。
つまりそこの文書をコピペもできないし、ハイパーリンクもなし。
なんかどっかに物理的に貼るポスターのPDFをそのままサイトにも貼った感じなんです。
その一部が「検疫所が確保する宿泊施設での待機対象となっていない国・地域」って書いてあったんですけど、その情報を探すのにあっち行ったりこっち行ったり(今は改善されている感じ)。そこの分がそのままリンクになっていれば、もっと役に立つのに...って感じの部分が多かったです。
他にも、この記事を書いていて、参照資料のリンクを貼りたいのですが、その情報自体が他のポスターの一部だったりするので、必要な情報にダイレクトにジャンプできず、見つけにくいかもしれません。
それにデジタル化が叫ばれている今でさえ、厚生省指定のフォーマットで記入しろとか(しかも印影?!)、接種証明書の原本のコピーだとか、まだまだ日本のデジタル化の道は長いな、と準備しながら思わされました。せめて電子証明書でもOKそうなので助かります。
きっと日本の空港着いてからも、いろいろ書かされるんだろうな... 漢字が全然出てこない最近の自分には書類記入が苦です(笑
2週間の自宅待機も、周りの人の健康のためだからしょうがないけど、「長いなー」っていうのが本音だと思います。
特にビジネス関係の外国人が3日で外出していいのなら、日本人の自分がなぜ2週間?どっちかというと、ビジネス関係の方が不特定多数の人と会う機会が多いし、感染リスクも高いんじゃないかって思ってしまいます。
「他にもいろいろやることがあるんじゃないか」とか、「空港で問題があったらどうしよう」とか、いろいろ考えてしまってもキリがないので、「入国できなかったらもうしょうがない」って感覚で行こうと思っています。一時解雇中でも自社便は安く乗れるので、その点はありがたいです。
どうなるにしろ、皆さんに有益な情報を提供出来たら嬉しいです。