自粛生活、お疲れ様です。
先週、韓国へのフライトを担当しました。
韓国は早くからの対応が非常に評価されていて、感染者数もしっかり抑えられていたので、とてもソウル市内の状況が気になっていました。
そんな時に割り当てられたフライトだったのですが、フライトの数日前にナイトクラブでクラスター感染が発生して、感染者数も150人ほどに増えてしまい、「これが感染の第2波か?!」と言われている時期の渡韓になりました。
今回はそんなソウル市内での様子を簡単に書きたいと思います。
フライト前、韓国人の友人からの情報では、ナイトクラブの件も含め、感染者数がまた少し増えてきて、友人のルームメイトも感染した方の濃厚接触者として自宅で隔離を強いられているとのこと。そんなルームメイトを持つ友人も自主的に隔離しているようです。
他の友人によると、普段生活する程度なら、依然と変わりないくらいお店も開いているとのことでした。
ペアリングの日程は、トロント - 仁川(ソウル)が14時間のフライト、2日間ソウルに滞在後、13時間かけてトロントへ帰るペアリングで、今回もお客さんは乗せない、貨物フライトです。
普段、中国、韓国線は最短距離に近い北極ルートを通ることが多いのですが、今回は日本上空を通るルート。北海道上空を通った後、日本海側をなぞるようにして韓国へ行くルートでした。仁川行きのフライトは、何事もなく順調に行きました。
ターミナルに入ってすぐに目に入るのが、政府が配布しているコロナ対策用のアプリのインストールを促す看板でした。
韓国人と、長期滞在の外国人はアプリをインストールして、隔離のガイドラインにのっとって生活しなくてはいけないようです。
午後の出発便。しかも多くがコードシェア便なので、実際は18便のみです!
到着エリア。防護服の人が座っているブースは検査かと思ったら、インフォメーションや案内らしいです。さすが空港、最前線って感じ。すごいな...
ソウル市内まではシャトルで45分ほど。
驚いたことに、市内ではマスクをしていない人もチラチラ見かけます。マスクをしていない人はカップルなど、比較的に若いようにも見えました。運動中や喫煙中の人以外のマスク着用率はほぼ100%に見えた香港と比べて、韓国の方は少しリラックスしている感じがします。
ホテルに着いたらその日は寝て終わりました...
2日目の朝。朝の4時から目が覚めてしまいました。その日の午後から雨が降る予報だったので、少し明るくなったら朝のうちにジョギングへ行くことに。
部屋を出ると、他のクルーも散歩に出る途中でした。やっぱ考えることは一緒ですね(笑
ソウル中心の大通りも、朝早いおかげですっからかん。
警察官の人達は、さすがにみんなマスクしていました。
ソウル市役所。
45分くらい走ってホテルへ。後は部屋でじっとしていました。
2日間もホテルの狭い部屋で過ごすのは、やはり苦痛です。
3日目、夕方に出発の予定でしたが、この日になってニュースが!到着便に不具合があり修理に時間がかかったので、もう1日ステイが延期に...
4日目にはすでに家から持って来ていた2日分の食料も切れてしまったので、恐る恐るルームサービスのメニューを見てみると... やっぱりぼったくられてる感が半端ない。
ということで今回も予期せず外食することへ。
朝の早いうちに、ホテルの裏の飲食街へ。
ソウルの友人に聞いた近くの小さな人気店へ。
昼には行列もできるらしいです!
5人ぐらいのおばちゃんがやっている、いい感じのお店。お昼前だったのでまだ誰もお客さんはいません。
「メニューはありますか?」って聞いたら壁を指さされて... 3つだけらしいです。
ハングル語を読めるわけでもないので、ヌードルをお願いしたらOK!みたい。
海鮮味はカナダではあまりないので久しぶり。おいしく、しかもセルフサービスのライスも付いて、たったの560円!香港に続いて、今回も出てきた甲斐がありました!
この時間になると、周りのお店もみんな営業していました。しかし、香港のように体温を測られることもなく、マスクをしていない人も結構見かけます。
道が混んでくる前にホテルに帰って昼寝して、夕方の出発に備えます。
空港へのシャトル内から撮ったぶれぶれのソウル市内。
これで夕方の4時ぐらいです。そこそこ人が出てきているように見えます。
帰りのフライトも、東北辺りを横切って帰りました。残念ながら曇りだったので何も見えず...
それでも日本の管制官と交信するのは新鮮で、「大変ですが頑張りましょう!」と声を掛けたら「ありがとうございます!」ってお返事もらえました。飛んでいる飛行機が少なく、交信量もあまりない時でないとできない事なので、今の内に楽しんでおきたいと思います(笑
今回のソウル滞在で感じたのは:
〇香港に比べて、日常での感染対策は比較的にリラックスしている感じ。
〇お店も結構開いている様子で、混む時間帯にはたくさんのお客さんが。
〇それでもナイトクラブなど、密集してしまう環境ではクラスター感染も。
そして、なにより強く感じたのが、他人と生活リズムをずらす事で、人混みを格段に避けられることです。
自分はソウルのど真ん中に3日間いたのですが、朝早くから生活することで人混みを避けて生活できました。もちろんそれは、時差ボケで生活リズムがめちゃくちゃだったおかげでもあるのですが...
日本でも経済活動が再開されてきて、皆さんも外に出る機会が増えるかもしれませんが、できる限りの範囲で人と時間をずらして生活することで、感染リスクも格段と減らせると感じました。
早めに、買い物や外での運動をすましてしまう、そして会社なども時間差出勤などを取り入れて、みんなが人混みを避けられるようにできれば、クラスター感染も抑えられるかもしれませんね。
韓国では先のナイトクラブ関係以外ではクラスター感染は発生していないようで、感染者数もまだまだ抑えられている様子です。
先の香港の様子も踏まえて感じたのは、しっかりマスクをし、手洗いを頻繁にし、新しい生活様式に慣れれば、絶対に感染は抑えられると思います。
緊急事態宣言も解除されてきて、あともう少しって感じですね!
みんなで力を合わせて頑張りましょう!