B787には3つの派生型があります。

 

自分はその内の、787-8と787-9を飛ばしています。

 

787-9は、機体の長さと、フラップの選べる設定の数が787-8と違ったりする他に、垂直尾翼の空気抵抗を減らす工夫が施されています。

 

その他にも、ランディングギアにも空気抵抗を減らす工夫が施されているのをご存知でしたか??

 

ランディングギアは、下ろしている状態だと空気抵抗が増えてしまいます。

 

そこで、離陸後にギアを早くしまい、空気抵抗を減らすために、ボーイングはEarly Doors Operation (EDO)を、787-9に搭載しました。

 

以前だと、パイロットがコクピットでギアレバーを操作して、ギアを格納する過程が開始すると、最初に飛行機はギアを格納するドアを開きます。

 

このドアが開くのには数秒かかり、その間もギアは空気抵抗のもとになってしまっています。

 

そこでEDOは、離陸1秒後にドアを自動的に開き、パイロットがギアレバーを操作した時にはギアドアを開いた状態にしておき、ギアを格納する準備が整っているようにしてくれます。

 

これにより、ギアの格納に要する時間が短縮され、空気抵抗を減らすことへ貢献しているのです!

 

ちなみにもしパイロットがギア上げの操作をしなかった場合、30秒後にドアが自動に閉まるようになっています。

 

これはあまりないシナリオですが、Minimum Equipment List (MEL:運用許容基準)の手順で、ギアを決められた時間下ろした状態にしておかないといけない時などに起こります。