Greco EG-800 Modify | ashteiのギター改造記

ashteiのギター改造記

ギター・ヲタク・ライター、ashteiによるギター改造日記。ヤフオクなどでGETしたジャンク・ギターの改造例を紹介。貧乏ゆえにビンテージやハイエンド系ギターを買えない哀愁と、ヲタクならではの独自のセンス(?)を発揮!

 レス・ポールをメインで使用しているギタリストで、私が一番好きなのはAce Frehley(元KISS)。次に好きなのが、Neil YoungMick Ronsonになるが、今回紹介するギターは、その両者を意識して、改造を施したものだ。
 ギター本体は、1978年製のグレコEG-800。もともとは従姉の所有物で、それを後年使わなくなったというので、譲ってもらった。オリジナルはチェリー・サンバーストであったが、譲ってもらってすぐにトップだけをリフィニッシュした。最初は黄色にし、その後にガンメタに塗ったが、いずれも素人塗装ゆえに、粗末な仕上がりだった。そこで2年前に、現在のナチュラル・トップにした。これはミック・ロンソンがSpiders From Mars(デヴィッド・ボウイ)時代に使っていた1968年製ギブソン・レス・ポール・カスタムを意識したものだ。ちなみに塗料はシェラックを使っている。ボディ・バックやネックもシェラックにしたかったのだが、剥がすのが面倒で断念した。ノブをゴールド・ハットとブラック・ソンブレロの2種類使っているのも、ロンソンの仕様を真似したものだ。 この他、スイッチ・プレートやエスカッションを黒にして、ロンソン化を目指したが、所詮土台がレス・ポール・スタンダードのため、ルックス的に近づくことができなかった。
 ニール・ヤングへのオマージュはビグスビー・ビブラート・ユニットを搭載しているところだけ。オリジナルのB7モデルはヤフオクで結構いい値段のため、買えずにいたところ、エピフォンのパチものが格安で出品されていたので、GETした。ピックアップは、ブラッド・ギルスナイト・レンジャー )が愛用していたP.J.Marxを搭載。その昔、大手楽器店で投売りをしていたものを購入。パワーはあるが、不必要に歪まないところが優秀で、意外と気に入っていたりする。ただ、このPUのルックスのせいで、ギター全体の見た目がザック・ワイルドっぽくなってしまったのが誤算であった。

  このギターは物凄く重い!

 ちょうど77~79年頃のグレコのレス・ポール・コピー・モデルに顕著に見られることだが、理由としては当時のグレコは

新製品のギブソン、すなわち70年代製のものをコピーしていたからと思われる。その片鱗として、ネックは3ピース・メイプル、ボディ・バックは通称“パン・ケーキ”と呼ばれる3層構造というところまで、コピーされている。79年から登場するスーパー・リアル・シリーズ以降は、58~60年製レス・ポールのスペックが採用されるようになったようだ。ギター自体が重いところに、ビグスビーを付けたことで、さらに重量が増してしまった。計っていないのでわからんが、5kg以上あるかも!! 我が家のコレクションの中で最重量ギターであることは間違いない。