毎週水、金曜日午後3時からが妻のリハビリのスケジュールである。

オープンで、見学をは拒ことをしない。マジかで見学させてくれる。

施設内の廊下を歩行器を使っての歩行訓練の時
理学療法士の先生が私に「よく歩けるようになったでしょう。」と云う。車いすから立ち上がることが中々できなかったのに、今日はスーっと自然に立ち上がった。そして先生に体を支えられることなく、妻は自分の足で立ち、自分の両手で歩行器のハンドルを持って廊下内を回っていく。

感動します。最初の病院のリハビリでは見ることのなかった光景である。前の老健では見学させてもらえないのでわからないが、担当者の月1回の説明では「リハビリの意欲がないので、・・・」とリハビリは出来ませんと思わせ説明だった。

なにが違うのだろうかと、考えさせられる。今の老健のリハビリでは、大腿部の温熱療法から始めるが、先生は患者の健康状態など問いかけながら、会話をすることを欠かさない。両足のマッサージをしながら、「ふくらはぎのむくみがなくなってきたね」と話して聞かせ、良くなってきたことをわからせている。さらに車椅子の状態で両足の屈伸訓練を声をかけながらさせている。こんな前処置をして、リハビリが好きでない患者の気持ちを察っしながら、「さあ、これで最後ですよ」と呼び掛けて、歩行器に立たせ、廊下を周回させる。この呼びかけに妻はうれしそうな声で「そうですか、良かった」と応じるのです。

 

もう少し続けます。

 

ふくらはぎのむくみ(浮腫)は痛々しいほどパンパンにはっていた。

ここでは、栄養士さんの前向きな対応があった。栄養士さんは出来るだけ普通の形(すりつぶして元の形がなくなったものでなく)を基本とし、その上で、で妻の歯で食べられるように配慮した食事をとらせるようにしましょうと方針を語ってくれた。

 

妻の気持ちが変わってきたのであろう。「7割は食べてくれましたよ」、さらに「完食でしたよ」と栄養士さんから聞かせてもらい、うれしかった。

 

皆が目に留まるところのホワイトボードには毎食のメニューが分かりやすく書き出されている。これをみて老人たちは食事を楽しみにしているのだろう。

 

 

妻の食欲は次第に高まり、時間の経過とともに血色がよくなっている。多分

低アルブミン血症の数値も改善していることだろう。この食事という根本的なところの改善から栄養状態が回復し、ふくらはぎの浮腫の改善につながっているのだろう。

 

 

日日の面会を通して私が感じた、老健の要介護老人の取り組み方の一端です。

 

写真 

東京港のゲートブリッジです。珍しい船「安宅丸」が通貨していきます。東京オリンピック以前のものです。