小西新兵衛さんの続き
小西新兵衛さんは「身体髪膚これを父母に受け、あえて重障をせざるは孝の初めなり」と言ういわれを引用して話をされます。小西さんは製薬企業の優れた経営者であり、また医薬の深い知識、哲学をお持ちの方で、医学の第一人者と対等に論じあうことのできる社長でした。大阪大学の総長 山村雄一先生(第三内科教授を経て)との対談(クリニックマガジン1986年7月号)や京都大学 総長 井村先生(第一内科教授を経て)との対談(日経ビジネス1987.9.28号)があります。こういう対談の中でも、冒頭の「身体膚・・・」の話をだされています。小西さんは身体の巧妙な仕組みに注目されていました。外部からの物理的、精神的なストレスを受けて崩れた体のバランスを元に戻すホメオスターシスが働く。大脳の視床下部からホルモンが賛成され対応する生体の部位で作用を発揮する。病原菌が体 に入ればそれを排除する免疫反応がおきる。生体活性物質は蛋白、peptidoである。これらの作用をブロックしたり、強めたり(agonist)などが研究され、薬になっていく。そうゆう薬としてが体にいのでないかと、「身体髪膚・・・」の話をするのです。小西さんは私たちの考えの及ばない先を見ていたのです。すごいりーだーだったと思うゴールデンウイークです。写真は視床下部からのホルモン LH-RHのアナログを前立腺がんの薬として研究開発した武田薬品の筑波研究所です。