谷崎潤一郎記念館は私の家から歩いて15分くらいのところにある。

谷崎は東京の日本橋生れで、神戸にうつり、船場・芦屋を舞台の「細雪」を書いた。

先日読んだ「悪名」の作者
今東光(コントウコウ)も横浜生まれで神戸で育っている。関西学院中学に通っていた。

今(コン)は谷崎の弟子といわれている。谷崎は今を評価していたそうだ。

谷崎は小説の作風が西洋化する中、郷土文学を考えていた。細雪はその結実だ。

今は明治31年)1898)の生まれで、大正時代のころは川端康成などと作家活動をしていたが、昭和5年比叡山天台宗に入り僧侶の修行をしている。

その後、昭和24年から50年まで八尾市の天台宗の寺の住職を務めている。この四半世紀の大阪河内での体験が「悪名」の小説になった。

この小説も谷崎のいう郷土文学の中に入るだろう。よそのうまれだからこそ、河内という土地の気質など客観的に、書くことが出来たのだろう。

河内人nの気質を愛し、その風土を好ん。その結果の作品が悪名をはじめとする河内ものだ。

 

朝吉親分のスカットするたんか、弱いものから金を巻き上げるやくざを叩きのめすばかりでなく、朝吉親分修行のの旅は道頓堀であり、有馬、宝図化、瀬戸内海の尾道・因島であり、九州別府温泉であり、取り巻く景色は六甲山、甲山を描くが、これらは、関東でなく、皆 河内から西である。

 

河内の位置を調べるうち、関西の良さを今東光から教えられた。

 

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今週のNHKの山カフェは六甲山が特集であった。全国の山好きに私たちの町の六甲山が伝えられた。

写真はその六甲山の最高峰の登山路・車道にある「一見茶屋」です。神戸市、芦屋市、西宮市の境界に位置します。住所表示は神戸市東灘区になります。