小松左京(1931-2011)のSF 恐怖小説「くだんの母」を娘がくれた。

 

 

昭和20年6月の空襲で芦屋は焼けた。駅近くににあった家の焼け跡に親子が呆然とたちすくんでいる光景からこの怖い話は始まる。子は中学3年で、神戸港の造船所に動員されてた。

 

 

住む所のない少年は過って家政婦のお咲が今住み込みで働ているの屋敷に厄介になる。

 

そこは芦屋の浜に近くの広い、大きな屋敷で、40位の、和服をしっかり着付け、すらりと背の高い、上品な ほそ面の 透き通るほどの白い 奥様の屋敷である。

 

そこで少年は寝静まった夜、女の子のか細い泣き声を聞いたのだ。奥様は、なき声の女子は何者か、少年が恐ろしい関係を知るのだ、

 

女の子がタイトルのくだん 半人半獣 世の中が不吉な、異様な時代の生まれると云う。予言の特殊な能力を持つ。

 

筆者 小松は西宮で育ち、神戸一中で勉学。京阪神に詳しい。その彼の抱く 芦屋像に私は関心がある。それに関する部分を以下に載せておきます。

以上

 

 

 

立ちつする親子。