阪急電車の御影駅。北の住吉山手は昨年歩いたので、今回は南を歩きました。 御影二丁目になります。駅から数分のところ。小磯良平に師事された方の美術館に出会いました。

 

小磯良平の薬用植物画ナンテン

これは武田薬品の今年のカレンダーの絵、小磯良平の薬用植物画シリーズの絵である。昭和30年頃から小磯良平の婦人像、薬用植物画がカレンダーに使われて来た。どうも今年が最後になるという話がある。残念であるが。

 

イントロが長すぎてごめんなさい。この小磯良平に師事された女性・世良臣絵(せら・とみえ)さんの個人美術館である。

 

世良美術館(東灘区御影2‐5‐21)

平成4年に出来た、個人の美術館、円筒の建物を配した煉瓦の外壁の明るい建物です。南イタリアの少女の頬の色をイメージしたそうです。神戸市建築文化賞を受賞とのこと。

 

受付で買った小さなノートの表紙の絵:ツバキ

 

小磯良平と通ずるものを感じます。世良臣絵さんは明治44年の生まれ。東京・麻布で。

三才からピアノを習う。東洋英和女学校を卒業し、ピアノ教師となられる。昭和12年神戸で世良利次氏と結婚。戦後昭和23年に小磯良平に師事する。

 

上と同じノートの表紙絵:キキョウ

 

参考までに、師匠の小磯良平の薬用植物画掲載のキキョウを下に引用しました。違うところは、下は薬用画のため、根の部分も描かれている。

 

神戸市立小磯記念美術館編集の「薬用植物画」より

 

話が前後するが、美術館内部は明るく、ホッとできる空間を作っている。ゆっくり鑑賞できるのが嬉しい。世良臣絵の自然の美しさを画いた絵の他、小磯良平の絵も展示されている。

 

また行って見たくなる、アットホームな、可愛い美術館でした。

 

美術館の斜め前には、お花を美しく植えておられる素敵な建物も印象的でした。許可を得て写真を撮らせてもらいました。

 

 

そんな御影2丁目近辺の歩きでした。

以上