芦屋の山々をそれこそ毎日のように見て過ごしているのに、芦屋ロックガーデン がどの辺りにあるのか、正確に分からない。芦屋の山々を間近に眺望できるところは竹園ホテルの9Fであろう。そこのウエイトレスさんに聞いたが、ロックガーデンは分かりにくいという事だった。

 

藤木九三のレリーフ

 芦屋ロックガーデンの命名者は登山家 藤木九三(1887-1970)である。京都府福知山市の生まれ、京都三中(現県立福知山高校)から早大へ。東京毎日新聞、朝日新聞に勤務。登山家として、北アルプス滝谷をはじめ、多くの岩壁の初登攀を行った。かれの功績を称え、関西の岳人たちにより ロックガーデンの入口の高座の滝に彼のレリーフが設置(1963年)された。

 

ロックガーデン岩壁から見える芦屋浜の住宅

                         Wikepedia芦屋ロックガーデンの項の写真より

 

 ウイキペディアにロックガーデンの写真が載っていました(上)。とても素晴らしい写真です。小生が注目したのは、岩壁から芦屋浜の高層集合住宅が写っていることです。そうだ、400mmの望遠レンズで撮影すれば、ロックガーデンであることが分かる 巨岩(ボルダー)とか 登山路(ルート)を見つけることが出来ると思い、早速トライしました。

 

山芦屋町の上部からの滝道

 ロックガーデンの登山口である高座の滝への道を捉える事が出来ました。山芦屋町の住宅の最上部のマンションの横に電柱が数本見えます。道路も確認できます。

 

ロックガーデン中央稜の登山路の岩場の筋が見える

 赤丸は先の山芦屋町上部からの滝道の所です。そこから高座の滝までは木々に覆われて高座川沿いの道は残念ながら確認出来ません。その上の方の黄色丸のところに、微かに蟻の行列のような岩肌の筋を見る事ができました。因みにこの下が高座の滝で、藤木九三のレリーフがあるところでしょう。この筋がゴールデンウイークに親子連れのハイカーで渋滞になっていたロックガーデン中央稜なのでしょう。

 

ロックガーデン中央稜の上部に見える2本の送電鉄塔

 中央稜上部のルートの目安は、12,500分の1の「六甲山系登山詳細図(東編)」:吉備人出版を参考にしてみることにしました。ルート上を、2本の関西電力送電線が走っている。その鉄塔を探すことにします。上の写真にのところに2本の鉄塔を見ることが出来ます。地図によれば手前が「仁川線」No37鉄塔、奥が「新神戸線」No45鉄塔とあります。地図上のルートはこの鉄塔の下を通っていますので、写真上でのルートは黄色線のようになると考えていいかと思います。

 

芦屋ロックガーデン中央稜から風吹岩の道

  以上をまとめると上の写真になりました。懸垂岩などロッククライミングする岩壁は街中から見届けることこそ出来ませんが、ハイキングコース(中央稜コース)や 一部のボルダー(boulder 巨岩)見えるところこそ 芦屋ロックガーデンであることが分かりました。山芦屋町と三条町に挟まれるところの上の山と云う事になります。納得、納得。ロックガーデン中央稜の先は風吹岩です。ここに送電鉄塔「新神戸線」が建っています。ここから北にゴルフ場を経て、六甲山最高峰、さらに有馬につながる、昔からの魚屋路と 云うことになります。

以上