奥池は 江戸時代 芦屋村近郷の各村の水不足、水争いを解消すべく、芦屋村の年寄り猿丸安時が20年の歳月を費やし完成させた(1861年頃)と云う。手前の奥池貯水池は芦屋市の上水道の水源として、昭和44年に着工し、昭和46年に完成。満水面積460,000m2というから、東京ドーム グランドの数十倍の広さである。

 

 

 最初の写真は 奥池からの東お多福山です。春から夏にかけては、山々の濃い緑が一色になり、お多福山とその奥の六甲山最高峰辺りが一体になって、お多福山の山頂がどこだかわからないのです。私は今回の歩きで、やっとこの東お多福山の山容が確認できました。なだらかな、草原のある その名のとおりの穏やかな山です。紅葉も楽しめました。

 

奥池貯水池の周りの山々

                                   2017.11.21撮影 以下同じ

 

 その西南に 昭和47年頃開発された高級住宅別荘地が奥池ハイランド(現在は芦屋ハイランド)があります。因みにここ奥池南町の人口は806名で、六麓荘町(635名)や山芦屋町(602名)より多いのです。

 

奥池南町の高級住宅街の入口(バス停が奥池集会所)

                               

 貯水池の南端 ゴロゴロ橋からゴロゴロ岳の山麓に当たる住宅別荘地を歩いて見ました。そこに いもり谷があります。昆虫・植物には貴重な湿地帯になっています。柵などで保護されています。下の写真のようにこの辺りには建物は当たりません。

 

ゴロゴロ岳に通じるいもり谷沿い道路

 

 ゴロゴロ岳の方向に更に上って行くと、周囲の山林に紅葉が見られます。

いもり谷の山林の紅葉1

 

いもり谷の山林の紅葉2

 

住宅が少ないところなので、道路の清掃は行き届いていません。落ち葉が散乱しています。

道路に、雨で流れて集積した落松葉

 

 ゴロゴロ岳の山頂に近くまで上った所には、企業の大きな保養所、研修所や大邸宅が現れます。

住宅から覗いている紅葉

 

 下の写真はゴロゴロ岳山頂の裏手の山道からの写真です。即ちこの住宅は奥池南町の一番高い位置にあるわけです。東お多福山、六甲山最高峰の眺めが一望できます。山々の紅葉のパッチワークを独り占めしているようで、羨ましい限りです。

 

最も山側の大邸宅越しに見える山々の紅葉

 

 最後の写真は、企業の施設の入口に 無造作に咲き乱れている紅葉です。人影は全くなく、静かに赤く燃えていました。

企業の施設の入口の紅葉

                         

                                       以上