5年前、東京から山仲間と六甲山を登った時、標識に魚屋道と云う道が盛んに目に入った。ととやみちと読むそうだ。江戸っ子には中々そう読めない。阪神芦屋駅の次の駅が深江だ。駅の南東の神社の一角、ここが魚屋道の起点だそうだ。石碑に「これより北へ有馬湯本 迄 三里」とある。

魚屋道起点の標識

 

そこに書かれた魚屋道の解説には、その昔、深江の魚を有馬に山越えで運ぶ交通路だ。

魚屋道の解説

 

それでは、魚屋道を歩きはじめてみました。国道2号線に朱色の立派な鳥居がありました。森稲荷の一の鳥居です。

魚屋道はこの鳥居の向こうの山を越える

 

鳥居の先の銅板の碑に、「この道は稲荷筋というが別に魚屋道とも云う」と書かれている。

 

銅板の碑、先は阪急電車の鉄橋

 

更に詳しく書かれている。魚屋道(ととやみち)とは明治時代に入って呼ぶようになった。江戸時代湯山間道(ゆやまかんどう)、乃津甲越(のっこうこえ)と呼ばれていたそうだ。

魚屋道の名前の変遷

 

200m程登ると森稲荷神社本殿に出る。

森稲荷神社正面と左が魚屋道

 

これから機会を見ては、魚屋道を追って見ることにしよう。