天女(つばくらめ) ② 見えたよ 見たよ 木漏れ日と、風。 風は私の歩も進め、 明日の 木漏れ日が 桜散る 中で生まれる事見せると今度は 昨日の誰かの轍(わだち) 照らして束の間 次の一歩をどこに置くかと迷わせる。 浮き足立っていたわけではない。けれど踏み荒らしたくはないから歩みは止まる。その時木漏れ日はよく見えたよ。