立春 2月6日 ④ そこは春 晴れては いたけれど ところによって 重い湿り気を手放す気の ないらしい川。 冬の間も そうやって守ってくれた 木陰は 立春のこの頃には 明暗の コントラストを 増しつつあるよ。 いいえ。 私もこの子らも 闇を捕まえようと。 捕らわれようと。 そこは春。 太陽はもう 私たちの中に。 潤いもその中に。 だからこそ ここにもう少し 居たいんだ。