メゾンで 美術館で 街角で  | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

ひとり『 ドキュメンタリー祭り 』

 

を楽しみました。

 

 

テレビにもあるけれど

 

質の高いドキュメンタリー映画が

 

好きです。

 

好きすぎて封印するくらい。

 

 

 

 

 

 

でも今はそれをゆるめましょう。

 

映画館の予告編で気になりつつも

 

封印した作品を片っ端からレンタル。

 

 

偶然にもこの5月のこれまでに

 

借りた4本はファッションに関する

 

物でした。

 

 

 

 

 

 

 

まずは5月の連休中に観た2本。

 

 

 

 

①『 ディオールと私 』

 

 

 

新しいデザイナーが来たところから

 

初めてのコレクションまでの日々を

 

描いています。

 

 

 

 

 

アトリエで、

 

コレクション会場で、

 

「お針子さん」達の表情が凄くいい!

 

 

アトリエで、揃いの白衣を着た

 

人々(プロフェッショナル!)が

 

働く姿からは余計に人間味が

 

こぼれて見えるようで良いです。

 

 

(陽気に働く「お母さんたち」・・

 

 と言った面々のキュートさよ!)

 

 

 

 

 

②『メットガラ ドレスをまとった美術館』

 

 

 

 

中国の文化大革命「以前」の

 

ファッションに的を当てつつ、それを

 

現代アートにまで落とし込んだ展覧会。

 

(この最後の部分がまた実現に関して

 

 難しさを増幅させているような。)

 

 

 

 

 

この予告では「アナ・ウィンター」

 

(『プラダをきた悪魔』のモデル)の

 

映る場面が大きく取り上げられていたり

 

後半のゴージャスな場面が多く

 

使われているけれど

 

 

あまりぐいぐいと主張しないように

 

見えるキュレーターの

 

「アンドリュー・ボルトン」の

 

目を通しての風景のように

 

感じられます。

 

 

映画監督の「ウォン・ カーウァイ」も

 

キーマンとして先の2人と共に

 

「主役」の一人として加わり

 

 

 

三人三様の役割で

 

展覧会の開催に向けての

 

中国側との交渉などの日々。

 

 

 

 

 

 

予告編で

 

「ゴージャスなファッションや

 

 芸能界のセレブが主役」

 

と思われるような展覧会・・映画?

 

と印象付けられ、

 

 

それはもちろん映画の中でも

 

花形のシーンで

 

美しくてどこかスキャンダラスな

 

雰囲気を感じるのだけど

 

(これは思い切り私の主観です。)

 

 

でも結局は

 

そのスキャンダラスさを

 

色濃く感じる為の下敷きは

 

展覧会実現までのスタッフの

 

やりとりの中にあったわけで、

 

 

このレッドカーペットと

 

実際の展覧会内部の様子は

 

ドレスと着こなす女性(女優)が

 

ただただ美しく

 

アートとして面白く美しい。



(この要素が私には不可欠!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして先週観た2本。


 

(予告映像のら下のカッコ内にそれぞれ

 

 「狂言回し」的な人の名前を書きました。)

 

 

 

 

③『アドバンスト・スタイル』

 

(アリ・・・ファッションブロガー)

 

 

 

 

 

 

 

④『ビル・カニンガム&ニューヨーク』

 

(ビル・・・フォトグラファー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

大きな人に合わせても観たから

 

4作品をそれぞれ2〜3回観ました。

 

 

(共通して出てくる人のお顔も多し。

 

 アナ・ウィンターなんて私

 

 今月トータルで何回観たのだろう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出来上がった作品の美しさと

 

 そこに至るまでの働く人々の姿、

 

 人間らしさ。

 

 それから、もちろん機能面を

 

 重視しているはずなのに彼らの

 

 職場からは” 造形的な ”美しさまで

 

 2つそれぞれから感じ取れる事


 ・・さすがねえ。すごい世界だなあ。

 

 他に男性のセンシティブな雰囲気と

 

 女性の力強い雰囲気?も共通・・・・」

 

 

 

①と②もこんな風に

 

対比して見たいくらい

 

私にとっての魅力が

 

とっても似ていたけれど

 

 

 

 

 

 

③と④は、もっと似ている。

 

年配の女性のファッションを

 

街角での様子を中心に撮っている点。



 

 

 

だからこそ相違点を感じつつ

 

見たりもしました。

 

③のアリは若く「ブロガー」

 

④のビルは老年期で今は主に

 

ニューヨークタイムズの仕事をする

 

フリーの(?)カメラマン

 

 

・・・とか

 

 

 

③は装う女性の方に

 

焦点を当てた映画で

 

④は写真を撮るビルに焦点。

 

人生を振り返るインタビューや

 

彼の今、これからの事も・・・

 

 

 

とかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

同じ事実があるだけのはずなのに

 

撮る人の視点・主観によって

 

出来上がる作品の違いが出て、

 

なおかつ何故か真実味が増すという

 

矛盾と不思議。

 

 

 

 

でも

 

言葉の一部分だけを切り取ったら

 

全く違う意味になってしまうのと

 

同じように

 

ドキュメンタリー作品になった時点で

 

「真実味」はあっても

 

本当の意味での「真実」では無くなる。

 

 

単なる「記録」でも無くなり、

 

「作品」になる。

 

 

 

 

そういう事まで

 

あらためて確認できた

 

4本になりました。