まだ一度だけ。
でも今年初めて「あめんぼ」を見たのは４月でした。
夏の季語だそうなので、
そろそろ、といえばそろそろ。
でも、きっとちょっと早め。
いつものように川をのぞきこんでいると
小魚泳ぐ上を通り過ぎたのが彼でした。
その頃だったでしょうか。
４月２０日AM８時：「青パジャマ」の大きな人起床。
「青パジャマ」という言葉が頭に浮かぶと、
「赤パジャマ・青パジャマ・黄パジャマ」の早口言葉も
浮かびます。
（「赤パジャマ」は持っているけど、「黄パジャマ」はないです。）
この日の朝ごはんは「目刺し」と、
刻んだ梅干しの雑穀おむすびを
食べたかった。
でも実際にはごま塩おむすびになりました。
前の日のお昼ご飯にパンに合わせて作った
菊芋のポタージュをお味噌汁代わりにできたので
間に合いました。
皮のままの菊芋と精進出汁をミキサーで「ガー」して、
火を通してから豆乳と塩を加えただけのポタージュは
ごぼうのポタージュとよく似た味になります。
「あめんぼ」。
「雨んぼう」は後付けの字だそうです。
飴の匂いを出し、棒のように細い体をしているから、
「飴棒」（あめぼう）から「あめんぼう」→「あめんぼ」と
なったそう。
私にとっては、
「あめんぼ」と聞いても甘い匂いの印象はありません。
あまりにも軽々と水面をわたる姿に
「みずすまし（あめんぼの別名）の術！」と言いながら、
真似して川の上を歩きたくなるような衝動にかられたり、
または
「あめんぼ赤いなあいうえお」と
周りの人の目もかまわずに発声練習したくなるかの、
どちらかです。
でも、
ここまで書いて「もののけ姫」のアシタカのことを思い出しました。
（「アシタカ」も「あめんぼ」の別名から来ているのだと思います。）
そしてそのほかの登場人物たちの名前と
「あめんぼ赤いなあいうえお」から始まる早口言葉を
読み比べていてたら、ひとつ疑念が湧いてきました。
（私の中での確信はあるけれど、ぞれは絶対ではないし、
そして何より、
いくつかの「わらべ歌」の歌詞の意味を知った時と同じ、
それが体に意味も知らずに染み付いて
つい口ずさんでしまっている自分に
すこし悲しくなるから詳しくはここには書かないですけれど、
気づいてしまった、ということだけは、
こちらに記録しておきます。）
（今日は台所で香りを楽しんでいます。カメラはむけないけれど、
部屋が散らかっていることはよくわかっています。）
これは本当に「あの詩人」が一から書き上げたものなのかな？
だとしたら悲しい気もする。
（わらべ歌のように人々に伝わってきたものをひとつに
まとめあげた人・・・ということなのかな。
それともわかっていてのアンチテーゼ。
わざと悲しい詩を提示しているのかな・・・。）
今日はずっと荒天でした。
好天（こうてん）ではなく荒天（こうてん）。
あめんぼは美しい姿をしています。
今日は風が強すぎるかもしれないけれど
明日なら、空も晴れる？
でもちょうどよい湿り気。
それなら彼（彼女かな）に会えるかもしれない。
そういえば「もののけ姫も」そのラストには
雲が消え澄み切った空が広がるのですよね。
明日は青パジャマの大きい人が帰ってきますから、
散らかったものたちをどこかに追いやってしまいましょう。