◆27日石見神楽伝承内容検討専門委員会が開かれました。その名のとおり石見神楽を伝承する、その内容を検討する、そしてその先に施設を整備する、ことになります。「石見神楽を創り出したまち」を掲げる浜田市です。出雲神楽から石見へ、そして備中へ、芸北へ、広島へと伝わり、それぞれ独自に発展し、その地域や神楽団体で伝承され進化し変化してきて今があります。ここは歴史面、文化面、芸術面のことは、自治体の研究機関や専門家に任せて、全体を網羅した本格的な調査研究が必要です。

 

◆それには石見とその周辺も含めた広域的な視点が不可欠で、このことは一自治体で担うことには限界があり、それはそちらに任せることです。「伝承内容」からは、石見神楽をどう発信するか、どう見せるか、どう神楽ファンを増やし観光につなげるか、それにより石見神楽をどう発展させるか、に至るには遠回りです。石見神楽の伝承資料館、上演施設などをどう整備するかにつなげることを視野に入れ、この委員会のあり方として、石見神楽を見る人の視点、そして浜田を超えた広域的視点が必要です。